DeNAを“変えた”三浦監督の5年間 球団社長が称えた功績「本気で悔しがって」

会見に臨んだDeNAの木村洋太球団社長(左から)、相川亮二新監督、三浦大輔前監督【写真:小池義弘】
会見に臨んだDeNAの木村洋太球団社長(左から)、相川亮二新監督、三浦大輔前監督【写真:小池義弘】

三浦監督「本当に充実した5年間だったと思います」

 DeNAは20日、横浜市内で三浦大輔監督の退任会見および相川亮二新監督の就任会見を行った。同席した木村洋太球団社長が新体制発足に向けて打ち出したのは、三浦監督路線の継承。その背景には、率いた5年間でチームに起きた“変化”があった。

“終戦”から3日。トレードマークのリーゼントを決めた三浦監督の表情は穏やかだった。「最下位からスタートした中で、年々チームとして成長していきながらAクラスで戦えるようになった。本当に充実した5年間だったと思います」。最大の目標だったリーグ優勝には届かなかったが、2年目からは球団初の4年連続Aクラス入りを果たした。

 木村社長も「チームを成長させてくれた5年間だったなという風に思っています。DeNAになってからのこの14年間で大きなステップになったことは当然のことでございますが、ホエールズから続く70年超の歴史の中でも多大な功績を残してくださった監督だと非常に感謝しております」と称えたが、さらに強調した点があった。

「4年連続のCS(クライマックスシリーズ出場)だったり、昨年の日本一だったりを経て、今年チーム全体がCSに行くだけでは目標を達成していないことをみんなが感じるようなチームになったのは数年前に比べると大きな進歩だと思っていますし、優勝できなかったことを本気で悔しがって、本気で優勝したいチームにしてくれたのはこの5年間だったと思っています」

 2011年にDeNAになって、中畑清監督は4年間で2度の最下位、アレックス・ラミレス監督が最高2位まで押し上げ、就任5年間で3度のCS進出を果たした。そして三浦監督がそこからさらに戦えるチームをつくり上げ、“Aクラス常連”となった。その中で選手らの意識は確かに変化してきたということだろう。

 現役時代から横浜のために腕を振り、チーム一筋でコーチ、監督まで務めた“番長”。木村社長は「フランチャイズプレーヤーの方でございましたので、我々としては今後もご縁を継続させていただき、球団の発展に貢献していただければと思っております」と球団で役職を与えることを明かした。確実に成長したチームを、今度は相川新監督がどう率いていくのだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY