大谷翔平を「最高の選手とは言えない」 発言から3か月…ジーター氏が語った歴史的1日

ジーター氏は今夏、大谷について「最高」には時期尚早の評価
ドジャースの大谷翔平投手が17日(日本時間18日)に行われたブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で圧倒的なパフォーマンスを披露した。先発投手として7回途中を10奪三振、無失点と好投。さらに打者としても1試合3本塁打を放ち、投打二刀流で完全に試合を支配した。この驚異的な活躍を受け、ヤンキースのレジェンドであるデレク・ジーター氏が、夏に語った“大谷評”を交え持論を展開した。
歴史的躍動が誕生した後、米放送局「FOXスポーツ」に出演したジーター氏は、以前の発言をリマインドした。「今の時代の文化を考えると、人々はすぐに『最高』と言いたがる。『私が今までに見た中で最高だ』といつも言いたがるよね」と説明。その上で「オールスターブレークの時に僕は『彼を史上最高の選手とは簡単には言えない』と言ったんだ。キャリアがもっと長くないとね。ハンク・アーロンやウィリー・メイズら、野球界には素晴らしい選手がたくさんいた」と振り返った。夏の時点では、大谷を“歴代最高”と評するには時期尚早と見ていた。
しかし大谷の活躍を目の当たりにしたジーター氏は、才能という面においては脱帽しているようだ。「オオタニにはこれまで見た選手の中で、最も優れたツールセットがあると言えると思う」と言及し「3者連続三振を奪ったあとに走ってきてホームランを打つんだから」と驚きを隠さず、二刀流としての規格外の能力に賛辞を送った。
ジーター氏はまた、「彼は(打席に立って)ボールを捉え、完全なるダメージを与えるんだ」と分析し、「これはおそらく我々が見た中でも最も偉大なパフォーマンスのひとつだと思う」と述べた。3か月前の発言を否定することは無かったものの、歴史的1日に最大限の賛辞を送った。
現役時代に5度のワールドシリーズ制覇を経験。メジャー通算3465安打を放つなど、2020年に野球殿堂入りを果たしたジーター氏。その言葉は重みを持つ。偉人たちの名を挙げてきた男が、大谷の「前代未聞の実力」に魅了され、大谷が球史において屈指の才能の持ち主であることを認めている。
(Full-Count編集部)