山本由伸は「弟だよ」…CY賞左腕が明かした“愛情” WS連覇へ共闘、2人で過ごす「大きな意味」

ドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】
ドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

スネルが語った山本由伸への“愛情”

 マウンドでギラつかせる目は、温和になっていた。ドジャースのブレイク・スネル投手が、同僚の山本由伸投手への“愛情”を語った。17日(日本時間18日)にブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズで4連勝を飾って、2年連続のワールドシリーズ進出を決めた夜、スネルはシャンパンファイト中に「I LOVE YAMA!」と絶叫していた。

 事情を尋ねると「私の弟だよ。ワールドシリーズで一緒に戦うのが待ちきれないよ!」と大きく目を見開いた。山本の存在について聞くと「大きな意味を持つよ。彼は才能溢れる若手の投手だけど、(同時に)アメージングな人間でもあるんだ。一生懸命に取り組むんだ。(成長を続けて)世界一の選手になってほしいね。彼の存在は私にとって大きい。弟みたいな存在だよ」と饒舌だった。

 27歳の山本と12月で33歳を迎えるスネルは6歳差で「彼はイケているよね。最高の選手になるために(練習や試合に)毎日集中して取り組むところが好きなんだ」と目を細めた。投球については「速球が全てを引き立てる。素晴らしいスプリットを持っているけれど、カーブとスライダー(の改良)にも取り組むようになった。カットボールもね。完璧な投手に少しずつ、近づきつつあるよ。ただ、彼の(本当の)強みは『何をすれば成長できるか』を理解していることだ。ポストシーズンでも重要な試合で、打者の攻め方を修正していた」と言葉に熱を込めた。

 スネルが山本を“弟”と表現していたことを伝えると「スネルは本当に面白いです(笑)。優しいですね、優しさに溢れている。いつもコミュニケーションを取ってくれて、波がないです。機嫌が良い時だけとかじゃない。いつも一緒です。素晴らしい。優しくしてもらっているという感じです」と笑顔で答えた。

 共闘での世界一をスネルが熱望していることについては「熱いねぇ(笑)。頑張ります、私も。スネルさんの背中を追って頑張りますよ」と、穏やかな口調で反応。第1戦のスネルを見て、第2戦での奮闘を誓う。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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