佐々木麟太郎、ソフトバンクが交渉権獲得 DeNAと競合…城島CBOが大仕事、交渉解禁は来年5月

スタンフォード大で打率.269、7HR
スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手が23日、都内で行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」でDeNAとソフトバンクからドラフト1位指名を受けた。場内は騒然。クジ引きの結果、ソフトバンクが交渉権を獲得した。
まさにどよめきだった。DeNAの1位指名が明らかになると、場内はわっと沸いた。さらに11球団の指名が終わり、最後のソフトバンクへ。再び「佐々木麟太郎」の名前がモニターに映され、さらなる興奮が巻き起こった。DeNAとのクジ引きには城島健司CBOが登場。見事に交渉権を引き当てた。
城島CBOは「会長のプレッシャーが半端なかった。初めてのドラフトで大役果たしてよかったです」と素直な心境を吐露。「残りクジだから祈れ、と」の思いが届いた格好だ。「彼の場合は特殊で、来季の頭すぐというわけにはいかないけど、そのリスクを背負ってでも魅力のある選手だと。縁があればウチのチームで活躍してもらいたい」と指名の理由を明かした。
最後に「佐々木選手、どちらを選ぶかは尊重しますが、縁があれば、九州の豪快な野球にあなたが必要です。一緒にやりましょう」と呼びかけた。
大谷翔平投手(現ドジャース)、菊池雄星投手(現エンゼルス)を輩出した名門・花巻東高出身のスラッガー。高校では歴代最多とされる通算140本塁打を記録し、一昨年のプロ野球ドラフト会議でも上位候補と目されたが、プロ志望届を提出せずに米スタンフォード大へ進学した。
大学1年目は52試合に出場し、打率.269、7本塁打41打点、OPS.790をマークした。米大学サマーリーグの最高峰「ケープコッドリーグ」でもプレーし、10試合で打率.107、2本塁打6打点、OPS.622だった。1年次にはACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)の優秀な学生アスリートに贈られる「オールアカデミック賞」にも選ばれた。
来年4月に21歳を迎え、20267月のMLBドラフトでも指名対象の条件を満たす。NPB球団が今回のドラフトで交渉権を獲得した場合、交渉・契約が可能になるのは来年5月のリーグ戦後で、契約期限は同7月末まで。日米両国で指名される可能性もある。
(Full-Count編集部)