城島CBO「抽選になるとは予想してなかった」 佐々木麟太郎の交渉権も驚き「残りものに福」

小久保裕紀監督の代役でくじを引く
スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手が23日、都内で行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」でDeNAとソフトバンクからドラフト1位指名を受けた。場内は騒然。クジ引きの結果、ソフトバンクが交渉権を獲得した。クジを引き当てた城島健司CBOは「残りものに福がありました」と語った。
まさかの指名に会場にどよめきが起きた。DeNAとソフトバンクの競合となり、2番目にくじを引いた城島CEOが交渉権を引き当てた。報道陣の囲み取材には「どこかと被るんじゃないかっていうのは想定してましたけども。でも僕は本当に残りくじなんで。そこに賭けたというか、期待するというか」と心境を明かした。「抽選になるとは予想してなかった」とDeNAの指名には驚いた様子だった。
小久保裕紀監督は日本シリーズに専念するため代役として来場。佐々木との交渉が可能になるのは来年5月以降という異例の形となるが、「ドラフト1位をもし彼と縁がなくても、彼が素晴らしい選手だという評価をした上で、そのリスクを背負ってでも欲しい選手だということです」と説明した。
佐々木は来年4月に21歳を迎え、2026年7月のMLBドラフトでも指名対象の条件を満たす。NPB球団が今回のドラフトで交渉権を獲得した場合、交渉・契約が可能になるのは来年5月のリーグ戦後で、契約期限は同7月末まで。日米両国で指名される可能性もある。
城島CBOは「日本のプロ野球界に必要だと。そのいうメッセージを我々はしたいという評価です」「ドラフト1位で今日私たちが佐々木君を指名したという、これがメッセージなんで、十分伝わってくれてると思います」と強調。「どちらを選ぶかは佐々木君の意思を尊重しますが、ホークスに来てぜひ九州を熱くしていただきたいと思います」と海の向こうでプレーする佐々木にメッセージを送った。
佐々木は大谷翔平投手(現ドジャース)、菊池雄星投手(現エンゼルス)を輩出した名門・花巻東高出身のスラッガー。高校では歴代最多とされる通算140本塁打を記録し、一昨年のプロ野球ドラフト会議でも上位候補と目されたが、プロ志望届を提出せずに米スタンフォード大へ進学した。
(Full-Count編集部)