東大・渡辺向輝は指名漏れ…元ロッテ渡辺俊介氏の長男 「負け戦だろうと」決意も無念

六大学リーグ通算27試合に登板して防御率5.01のアンダースロー
「2025 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が23日に開催され、元ロッテの渡辺俊介氏を父に持つ東大・渡辺向輝(こうき)投手は指名されなかった。指名時には会見が行われる予定だった会議室にはテレビカメラ3台、報道陣約15人が集まっていたが、12球団が選択終了となるとため息が漏れた。
通算87勝を挙げ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも2度出場した俊介氏と同様、アンダースローの渡辺。東京六大学リーグでは通算27試合に登板して1勝12敗、防御率5.01だった。
進学校として知られる東京・海城高から東大に現役合格。農学部で学びながら野球に打ち込んできた。9月29日に公開された同校野球部のブログでは「高校時代は父に勉強で勝ちたいと思って受験勉強に励み、勝負の結果は東大合格という形で示すことができました。今度は同じように、野球でも勝負をしてみたいと思っています。勝負を仕掛けた者のケジメとして、負け戦だろうと最後まで人事を尽くして、ドラフト会議の日を待ちたいと思います」と思いを綴っていた。
東大からのプロ入りとなれば新治伸治氏、井手峻氏、小林至氏、遠藤良平氏、松家卓弘氏、宮台康平氏に続いて7人目だったが、無念の結果となった。東大からは酒井捷外野手もプロ志望届を提出していたが、こちらも指名はなし。事前にアナウンスされていた通り、指名漏れとなったため両選手が会見場に現れることはなかった。
(Full-Count編集部)