大谷翔平、WS初HR 松井秀喜以来の快挙、PS通算9号で日本人最多へあと1…反撃2ランに敵地騒然

2-11の7回1死一塁で迎えた第4打席に右越え2ラン
【MLB】Bジェイズ ー ドジャース(日本時間25日・トロント)
ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第1戦に「1番・指名打者」でスタメン出場。7回の第4打席に自身ワールドシリーズ初アーチを放った。日本選手では松井秀喜以来2人目の快挙。ポストシーズン通算9号で、日本人最多の松井秀喜(10本)まで1本差に迫った。
打席で鳴り響くブーイングを吹き飛ばした。大量9点を奪われた直後、2-11の7回1死一塁だった。右腕フィッシャーの低めのカーブを捉えると、打球は右翼フェンスを越えた。打球速度103.7マイル(約166.9キロ)、飛距離357フィート(約108.8メートル)、角度41度の一発に敵地は騒然。この日の第1打席はイェサベージのスプリットを振らされ空振り三振、2死満塁で迎えた第2打席は一ゴロに倒れ、第3打席は左腕フルハーティの低めのスイーパーを見逃すも三振となり天を仰いでいたが、第4打席に豪快なアーチを放った。
23日(同24日)の前日練習では屋外フリー打撃を行い計33スイングで14本の柵越え。5階席のスピーカー上部にぶち当てる推定150メートルの特大弾も放っていたが、“本番”でもいきなり豪快弾をお見舞いした。今季のポストシーズンはここまで打率.220(41打数9安打)、5本塁打。これで6本目となり、1978年デイビー・ロープスを抜き去って球団歴代2位に浮上。トップは2020年コーリー・シーガー(現レンジャーズ)の8本塁打で、2本差となった。
昨年のヤンキースとのワールドシリーズでは2安打、長打も二塁打1本のみで、第2戦で盗塁を試みた際に右肩を脱臼した影響もあり、自慢のバットはやや鳴りを潜めた格好だった。今年の初戦、チームは6回に大量失点を喫する厳しい展開だが、反撃のアーチとなった。