由伸への497億円投資は「十分に価値ある」 敏腕記者が熱弁「メッツのオーナーが招いた理由だ」

ブルージェイズ戦に先発したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】
ブルージェイズ戦に先発したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

PSの快投で再注目…3億2500万ドルの価値

【MLB】ドジャース 5ー1 Bジェイズ(日本時間26日・トロント)

 ドジャースの山本由伸投手は、プレーオフの大舞台で2戦連続となる完投勝利を挙げた。米国の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏は、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の記事で、1年前の“山本争奪戦”を振り返り、12年総額3億2500万ドル(約497億円)の契約は「十分に価値あるものだった」と強調した。

 2023年オフ、山本はポスティングシステムでメジャーに挑戦。ドジャースは投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約495億円)をつぎ込み、メジャーでまだ1球も投げていない山本を獲得した。

 1年目から18試合に登板して7勝2敗を記録すると、今季は怪我人が続出する投手陣の中でただ一人開幕からローテーションを守り、30試合で12勝8敗、防御率2.49を記録。今季のサイ・ヤング賞は圧倒的な成績を残したポール・スキーンズ投手が受賞濃厚とされているが、プレーオフでも4先発で3勝(うち2完投)と、球界トップクラスの投手として存在感を示した1年となった。

 ローゼンタール記者は「これこそが、メッツのオーナー、コーエンがコネチカット州グリニッジの自宅にヤマモトを招いた理由であり、ヤンキースがニューヨークで最高級の寿司店に、彼のためにホテルでの特別な食事を用意させた理由でもある。そしてまた、フィリーズがファンの情熱を伝えるため、2022年ワールドシリーズでカイル・シュワーバーが放った本塁打に対してのファンの反応が地震計に記録されたチャートを彼に見せた理由でもある」と、山本争奪戦における各球団の勧誘を振り返った。

 レギュラーシーズンだけでなく、プレーオフでの抜群の投球が、山本の評価をより高いものにしている。「これらのチームすべてがヤマモトを欲しがった。だが、彼を手に入れたのはドジャースだった。そして土曜日の夜、スポーツ界最大の舞台で、この投手はなぜ自分があれほどの騒ぎ、あれほどの大金に値するのかを証明してみせた」。今季が終わっても残り10年続く超大型契約。今後もさらに「お買い得」との声が挙がり続けるだろう。

(Full-Count編集部)

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