“最低”600億円でもド軍が狙う超大物 元GMが分析…「理想的な補強」と言えるワケ

タッカーは今季22HR&25盗塁…WAR4.5の好成績
2年連続のワールドシリーズ進出を果たしたドジャース。近年は大谷翔平投手や山本由伸投手、ブレイク・スネル投手など大物を次から次へと獲得しているが、このオフもFA市場で“No.1選手”を狙うかもしれない。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が移籍先有力候補の1つに挙げている。
このオフのFA市場で最大の大物とされているのがカイル・タッカー外野手だ。アストロズ時代の2023年に打点王とシルバースラッガー賞を獲得し、今季からカブスにトレード加入。故障もありながら、打率.266、22本塁打73打点、25盗塁、OPS.841の好成績を残した。右翼守備も高く評価されており、アメリカの代表的な記録サイト「ベースボール・リファレンス」の勝利貢献度WARは4.5をマークした。
レッズとナショナルズでGMを務めた経験があるジム・ボウデン氏は27日(日本時間28日)、「ジ・アスレチック」にオフ恒例となったFAランキングトップ50を寄稿した。タッカーを1位に選出し、「タッカーは今年のFA市場で最も高額な契約を結ぶ選手になると予想されている。ほぼ全てのアナリストは、彼の契約額が4億ドル(約611億円)から5億ドル(約764億円)の間になると見ている」と評価した。
その上で移籍先候補として「タッカーの左打ちはヤンキースタジアムに非常に適しており、そのスピードはヤンキース打線に新しい要素を加えることになる」と、東の名門を挙げた。さらに「ドジャースでも理想的な補強候補であり、テオスカー・ヘルナンデスを左翼へ回すことで右翼守備を改善できる」とし、ドジャースの“課題”解決にうってつけの存在とも。他にメッツ、フィリーズ、ジャイアンツを候補にしている。
ドジャースの今季外野陣はT・ヘルナンデスが右翼で133試合、アンディ・パヘスが中堅で121試合、マイケル・コンフォートが左翼で132試合に出場した。コンフォートは1年契約で今オフにFAとなる。守備指標「OAA」で新進気鋭のパヘスは球界上位4%に入る高数値だったが、T・ヘルナンデスは-9で下位に沈んでいる。28歳の若さも魅力のタッカーが果たして、ドジャースに加わることになるだろうか。
(Full-Count編集部)