大谷翔平に「お前が破ったのか!」 教えられ絶叫…抜かれて知った“自身の記録”

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

ロフトン氏は知らなかった自身の記録

 歴史的記録が生まれた一夜となった。ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第4戦に「1番・指名打者」で出場。4打数4安打3打点、さらに4敬遠を含む5四球で9打席すべてで出塁した。ポストシーズン1試合最多出塁の新記録達成に、米球界もどよめいた。

 とてつもない打棒だった。3回1死では、サイ・ヤング賞3度の右腕シャーザーから右翼へ今ポストシーズン7号ソロ。5回には左腕フルハーチから左中間へ適時二塁打を放ち、7回にも左中間へ同点の8号ソロを叩き込んだ。以降は勝負を避けられ、9、11、13、15回と4打席連続で申告敬遠。17回の打席では四球を選び、全9打席で出塁した。

 この大記録に、元記録保持者自身も驚きを隠せなかった。現場で同戦を観戦中だった米スポーツ局「FOXスポーツ」のアナリストを務めるベン・バーランダー氏は試合中、公式X(旧ツイッター)を更新。「さっきケニー・ロフトンに、ショウヘイ・オオタニが今夜ポストシーズンの1試合最多出塁記録を破ったと、私は言った」と明かした。

 ロフトン氏は1995年のワールドシリーズで6出塁の記録を保持していた。続けて「私:『ケニー、その記録を持ってたの誰だと思う』 ケニー:『バリー(・ボンズ)?』 私:『いや、君だよ』 ケニー:『えっ!? マジか!?』」と記したうえで、「ショウヘイ、お前が俺の記録を破ったのか」とロフトン氏が叫んだことも投稿している。

 この日の9出塁はポストシーズンの新記録で、1試合で2本塁打、2二塁打、2四球以上を記録したのは史上初。4長打は1906年のフランク・イズベル以来となり、4敬遠もポストシーズン史上初の快挙。また、ポストシーズン通算11本塁打は松井秀喜を抜いて日本人最多記録となった。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY