シュワーバー選出は「茶番だ」 “大谷疲れ”との指摘…OB批判「大谷をリストから外したか」

ドジャース・大谷翔平とフィリーズのカイル・シュワーバー【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平とフィリーズのカイル・シュワーバー【写真:ロイター】

大谷は選手会のMVP、ナ最優秀選手賞を逃す結果に

 メジャーリーグ選手会(MLBPA)は29日、選手間投票で選ぶナ・リーグ最優秀選手賞を発表。ドジャースの大谷翔平投手は選ばれず、フィリーズのカイル・シュワーバー外野手が選ばれた。これに対して様々な考察が飛び交っており、球界OBからは“大谷疲れ”が原因とする見方まで浮上している。

 シュワーバーはリーグ最多の56本塁打&132打点で大谷を上回っていたが、打率、安打数、出塁率、長打率、OPSなどでは大谷の方が上だった。大谷はエンゼルス時代の2021年に両リーグの年間最優秀選手とア最優秀野手をW受賞。2023年にア最優秀野手、54本塁打&59盗塁をマークした昨年はナ最優秀野手に選出されていただけに意外な結果となった。

 米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」でも、この選考が話題に。元ホワイトソックスのAJ・ピアジンスキー氏は大谷の落選について「ショウヘイ疲れだ。間違いなくショウヘイ疲れ」と述べた。司会を務めるスコット・ブラウン氏は、米データサイト「ベースボール・リファレンス」のWARは大谷が7.7で、シュワーバーの4.7を大きく上回っていることなどに触れた。

 シュワーバーは知人だというピアジンスキー氏は「人々は好きな選手に投票するんだ。ショウヘイがどんな人かどれだけの人が知っているのかわからない。ショウヘイが悪い奴とは言うつもりは全くない。テレビに映ればいつも笑顔で、楽しそうだからね。でも、ドジャース以外の人は彼のことをあまり知らないと思う」と言及。メディア出演も多いシュワーバーの人柄が評価されたと考察した。

 一方で、元ヤンキースのエリック・クラッツ氏は「好きなだけ言えばいいよ。私はオオタニがロナルド・アクーニャJr.より優れていると言って多くのヘイトを貰った」と述べ、過去に自身が批判を浴びた経緯を回顧。「球界最高の選手は常にショウヘイ・オオタニだ」と力説した。

 続けてクラッツ氏は「彼(大谷)と同じDHの選手であれば、彼の方が優れている。カイル・シュワーバーのシーズンは素晴らしかったし、AJが言うようにいい奴だけど、選手会はオオタニをリストから外したか、選手会が真剣に投票していないかだけだ。茶番だ」と今回の選考を批判。「だって、同僚からどういう評価を受けているか知ることが出来るのはとてもクールなことだよね。恐らくメディアより、選手の評価の方が価値が高いと思う。選手たちはもう少し真剣に取り組むべきだ」と苦言を呈した。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY