大谷翔平、WS第7戦で先発か ド軍に見えた“変化”…由伸から始まる逆転Vシフト

第6戦は山本由伸、第7戦は大谷翔平で世界一連覇か
ドジャース・大谷翔平が世界一連覇をかけたワールドシリーズ第7戦で先発マウンドに上がる。28日(日本時間29日)のブルージェイズとの第4戦では、こんな可能性が見えてきた。
ローテーション順なら11月1日(同2日)の第7戦は右腕タイラー・グラスノーだ。通常なら登板2日前にブルペン入りする長身右腕だが、登板3日前のこの日ブルペン入りした。これが意味するものとは……。山本由伸が先発する31日(同11月1日)の第6戦以降、グラスノーはチームのアキレス腱となっているブルペンに回るのではないか。
気になる発言もあった。第5戦の試合前会見。投手・大谷について、ロバーツ監督は「今夜は登板しない。今後については決めてないが、第6戦や第7戦という状況になれば、もちろん総動員になるだろう。(大谷の)状態が良く、チームにとって理にかなうなら、当然選択肢になる」と再登板の可能性を示唆。これまで大一番での守護神・大谷の可能性を口にしてきたロバーツ監督だが、この日は先発かリリーフかを明言しなかった。
現行ルールでは大谷の救援登板にはハードルがある。指名打者→リリーフ登板→指名打者の起用は認められていないからだ。そしてスターターとして投げた方がイニング消化を期待できる上、降板後も指名打者として出場できる。リリーフ待機よりも先発投手として起用した方が二刀流・大谷をフル活用できる。
心配されるのが大谷の疲労だ。延長18回、6時間39分の死闘を戦った翌28日(同29日)の第4戦は最速99.0マイル(約159.3キロ)と走っていなかった。それでも、ヘッドトレーナーを務めるトーマス・アルバート氏は「彼は登板可能だ。健康だし、チームが必要とすれば、投げられる状態だ。準備はできていると思う」と太鼓判を押した。
この日の第5戦で完敗して崖っぷちに追い込まれたドジャース。それでも、敵地トロントへ移る第6戦は山本、第7戦は大谷で悲願の世界一連覇を狙う。こんな逆転シフトも見えている。
(Full-Count編集部)