カーショー、気づかなかった試合終了「本当に?」 連覇決定後に“まさかの行動”

延長11回、登板に備えてブルペン投球を行っていた
ドジャースのクレイトン・カーショー投手が、18年のキャリアの最後を世界一で飾った。1日(日本時間2日)のワールドシリーズ第7戦で、ドジャースは延長11回の熱戦を制して優勝。ブルペンにいたカーショーにとっては“まさかの終わり”だった。
カーショーは9月になり今季限りでの引退を発表。チームはプレーオフ進出を決め、ワールドシリーズまで駆け上がった。最後はリリーフとして不安定なブルペンを支えた。
運命の第7戦。ドジャースは9回に土壇場で追いつき、試合は延長戦へ。第6戦で先発していた山本が連投で奮闘する中、カーショーは11回に佐々木と並んでブルペン投球をしていた。
地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は試合後のカーショーの声を伝えた。最後は1死一、三塁のピンチから、併殺を奪ってゲームセット。しかしカーショーは、まだ2アウトだと思っていたという。「1アウトだったなんて全く知らなかった。本当に。気づかなかったんだ」。ジョシュ・バードブルペンコーチから「ワールドシリーズチャンピオンだ」と言われ、「『本当に?』って聞き返したんだよ」と明かしている。
劇的な世界一に「本当に言葉にならない試合だった」と振り返ったカーショー。「引退の実感は少しある。でも悲しさは全然ないね。だって一生言えるんだ。『現役最後の試合で、ワールドシリーズ第7戦で勝った』と。こんなシナリオ、書けないよね」。笑顔で現役生活に別れを告げた。