覚悟の上でキケと“激突” 由伸もマウンド上でヒヤリ…パヘス好捕を生んだ「死ぬ気」

9回の守備で激突したドジャースのアンディ・パヘス(右)とエンリケ・ヘルナンデス【写真:ロイター】
9回の守備で激突したドジャースのアンディ・パヘス(右)とエンリケ・ヘルナンデス【写真:ロイター】

パヘスは9回途中からセンター守備へ

 ドジャースの連覇を救ったビッグプレーは、当事者だけしか分からない思考と感情があった。第7戦の9回2死満塁、山本由伸投手は左翼後方に大飛球を飛ばされた。抜ければサヨナラ。救ったのはアンディ・パヘス外野手だった。エンリケ・ヘルナンデス内野手と衝突しながらも、もぎとった1球。果たして何があったのか。

 ドジャースは9回1死からミゲル・ロハス内野手の一発で同点とすると、その裏にトミー・エドマン内野手に変えてパヘスを中堅に送った。2死満塁の場面で、クレメントが放った打球は左中間へ。左翼のE・ヘルナンデスと中堅パヘスが打球を追い、ぶつかりながらもパヘスがキャッチして延長戦に突入した。

 中南米メディア「El Extrabase」はパヘスへの取材映像を公開した。キケと連携はとれていたか、問われると「打球が飛んできたとき、僕はキケの方を見たんでけど、背走をしていた。(ヘルナンデスは)キャッチできないと思ったから、(アウトに出来る)唯一の可能性は僕が死ぬ気で走って、キャッチするしかないと思ったんだ」とパヘスは当時を振り返った。

「衝突する(可能性もあったけど)。まぁ(実際に)衝突したんだけど、キャッチできた。キャッチした時、ピンチを脱することが出来たと思ったよ。難しいプレーだった」と安堵の表情を見せた。

 パヘスとキケの“ぶつかり”がなければ、ドジャースの連覇もなかったはず。怪我を辞さない勇気あるプレーしが勝因だった。

(Full-Count編集部)

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