2度DFA→ド軍WS制覇の原動力 25歳右腕が明かした胸中「奇跡は起きる」

第3戦に延長で勝利を呼び込んだ右腕
影の功労者とも呼べる25歳の右腕も、歓喜の瞬間に喜びを爆発させた。ドジャースは3日(日本時間4日)、地元ロサンゼルスでワールドシリーズ2連覇を記念したパレードを行った。第3戦で光る活躍を見せたウィル・クライン投手は「夢のようだよ。実感がまだ湧かない。(大勢の)ファンを見られたことはアメージングだ」と語った。
クラインは1月、アスレチックスからマリナーズにトレード移籍。6月2日(同3日)にドジャースに加わった。メジャーとマイナーを行ったり来たりが続き、レギュラーシーズンは14試合で1勝1敗、防御率2.35だった。ポストシーズンではロースター外が続いたが、アレックス・ベシア投手の離脱に伴いワールドシリーズから戦線に加わった。
見事な活躍を見せたのは10月27日(同28日)の第3戦だった。延長15回から登板し、4回72球を投げぬくと、チームは延長18回にフレディ・フリーマン内野手のサヨナラ本塁打で勝利。クラインは勝利投手になった。6時間39分の死闘で、ブルペンでは第2戦で投げた山本由伸投手も準備していただけに、結果的にクラインが投げ抜いたことはシリーズの勝敗を決めることにもつながった。
クラインは歓喜のパレードでシリーズでの力投を問われ「痛みは何も感じなかったよ。まだアドレナリンが残っているよ」とコメント。昨季はロイヤルズとアスレチックスで投げるも、8試合で防御率11.05と結果を残せず。「(去年は)2度DFAになったけど、奇跡は起きる。クレイジーだよ」と自ら掴み取った栄光の瞬間に興奮した様子だった。
(Full-Count編集部)