由伸の英語スピーチに同僚感動「最高だ」 流暢な50秒に隠れた努力「勉強の時間を」

左腕バンダは大興奮「どれだけ努力する人か知っている」
ドジャースの山本由伸投手は3日(日本時間4日)、ドジャースタジアムで行われた優勝セレモニーに参加した。ワールドシリーズでMVPを受賞した右腕は壇上でスピーチ。「you know what? losing is not an option. I love Dodgers, I love Los Angeles, ありがとう!」などと50秒に渡って英語でスピーチ。5万2703人のファンは拍手喝采の大盛り上がりだった。
山本はブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦前に「負けるわけにはいかないので」と意気込み。英訳した「losing is not an option」は、ポストシーズンの“スローガン”となっていた。日頃の米メディアの取材対応では園田通訳を通して行う右腕だが、この日はほぼ英語でスピーチ。チームメートの心を打ったようだ。アンソニー・バンダ投手は笑顔で振り返ってくれた。
「本当にうれしかった。感動しました。彼がファンに感謝を伝えるために、英語を勉強する時間を取ったこと……。それが胸に来ました。彼がどれだけ努力をする人かを知っているので、5万人とか何万人だとか、とにかく大観衆の前であのスピーチをやったのは本当にすごいことです。最高だ」
山本はワールドシリーズで3勝を挙げる獅子奮迅の活躍。バンダは「彼の存在なしに、僕らはここまで来られなかった。単純明快だ。ヨシがいなければ今こうして祝ってなかった」と感謝の言葉を並べる。
「みんな素晴らしい活躍をしましたけど、ヨシは本当にすごかった。僕らの期待以上の活躍でした。素晴らしい人間で素晴らしい投手で、フィールドの内でも外でも、いつも同じ笑顔で。本当に最高の人間だ」
グラウンドだけでなく、クラブハウスでもチームメートを虜にしている。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)