WBCで正遊撃手は「正直いない」 GG賞6度のレジェンドが“注文”…求めた名手の条件

西武の源田壮亮(左)と広島・小園海斗【写真:小林靖】
西武の源田壮亮(左)と広島・小園海斗【写真:小林靖】

宮本慎也氏が「名球会チャンネル」に登場

 ヤクルト一筋で活躍し、通算2133安打の宮本慎也氏が8日に公開された名球会の公式ユーチューブ「名球会チャンネル」に出演。来年3月に開幕する第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の遊撃手について言及した。

 通算10度のゴールデン・グラブ賞を誇り、そのうち6度を遊撃手部門で受賞している守備の名手は、現役のトップの遊撃手については「現時点ではやっぱ源田(西武)がナンバーワンだと思います」と即答。さらに「同じチームの滝澤とか、今年活躍できませんでしたが矢野(広島)は能力がすごく高い」と続け、紅林(オリックス)の名前も挙げつつ、こう発言した。

「ただこで来年WBCありますけど、じゃあショートは誰で行こうってなった時に、みんながこの選手だっていうのは正直いないと思いません?」と投げかけた。「候補選手はたくさんいるんで、ここからどれだけプロでもトップと言われるようなショートになっていくのか、今見ている時期なんじゃないかなとは思います」と現在の“ショート事情”を語った。

 源田に続くショートを代表する選手として今宮(ソフトバンク)も挙げたが「次の世代というところで言うと、ちょっとまだ物足りなさありますよね」と注文をつけた。

 井端弘和監督の考えも気になるようで「カープの小園が終盤にショートをやっていて、多分問題もたくさんあるとは思うんですけど、打つことを考えて、ある程度守ってくれるんだったら小園を抜擢するかもしれませんし、そうじゃなくて守備をしっかり重視するんだって言ったら違う選手を選ぶかもしれませんね」と分析した。

 いいショートの条件として「堅実さは重要」と語る。守備範囲の広さも大切だが、送球の正確さを重視。ファーストが捕りやすい場所に投げていない選手が多いとして、「イージー(ゴロ)でそういう風になるっていうのは僕はもうプロとしてうまいショートとは思えない。捕ったらもうみんな目を離してもアウトになっているのがプロのショートだと思う」と名ショートの条件を語っていた。

【実際の映像】「物足りなさある」 GG賞6回の名手が語った侍Jの“遊撃手事情”

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