今井達也、300億円契約の可能性 大谷&由伸とは違う…代理人ボラスが力説する“魅力”

今井は今オフにメジャー挑戦、通算81勝バルデス&シーズに並ぶ高評価
西武は10日、今井達也投手のメジャー移籍に向けたポスティングシステムの手続きを開始すると発表した。海外FA権を保有していないが、今オフのメジャー挑戦を要望。「要望を受け入れていただいたことに感謝しています。チームの力になれるように全力で投げていきます」とコメントした。
今井について、米メディアは5年以上の契約年数で、1億ドル(約154億円)を超える契約を予想している。米スポーツ局ESPNのジェフ・パッサン記者は2億ドル(約308億円)の超大型契約の可能性も示唆。通算81勝のフランバー・バルデス(アストロズFA)、5年連続200奪三振を達成しているディラン・シーズ(パドレスFA)と並ぶ高い評価を受けている。
27歳と若い右腕の“魅力”はどこにあるのか。代理人を務めるスコット・ボラス氏は「本当に素晴らしい才能の持ち主だ」と力説し、他の日本人投手と違う投球スタイルを挙げた。
「イマイはスプリットを使わない。アメリカではスプリットを投げる投手の多くが怪我をしてしまう一方で、彼はスプリットを使わずにフォーシーム、スライダー、チェンジアップだけで非常に高い成功を収めている」
大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希のようにメジャーで活躍する多くの日本人投手はスプリットを決め球にしている。だが、一方でスプリットの多投は肘に過度なストレスを与えるため、故障につながりやすいという定説が米球界にはある。
1軍で初勝利をあげた2018年以降、右肘による戦線離脱はない。「彼は耐久性があって怪我に強い。スプリットなしでもMVP級の活躍ができている」。ここまで契約規模が大きくなるのは長期離脱につながる肘の怪我をするリスクが低いから。ボラス氏はこう力説した。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)