CY賞発表前…“由伸ライバル”が手にした勲章 米専門家が選出、23歳に見えぬ行動

フリードマン氏がSNSで取り上げたスキーンズの活躍
MLBの第一線で活躍する投手を取り上げ続ける米の投球分析家が、独自につくった“大賞”を発表した。「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は10日(日本時間11日)、自身のX(旧ツイッター)を更新。パイレーツのポール・スキーンズ投手に新たな“称号”を与え、活躍を称えた。
スキーンズはメジャー2年目の今季、32試合に先発し10勝10敗。187回2/3を投げて216三振を奪い、リーグトップの防御率1.97を記録した。フリードマン氏は「2025年ピッチング・ニンジャ『三振後に気取って歩いていた』大賞」というユニークな“称号”を右腕に授与。SNSでサイ・ヤング賞の最有力候補にあげられる右腕を取り上げた。
投稿ではシーズン最終登板となった9月24日(同25日)のレッズ戦の動画も公開。6回を4安打7奪三振で無失点。最後の打者を空振り三振に仕留めたシーンを取り上げ、「マウンドをゆっくり降り、自身の王国を噛みしめた。圧巻。イケてる。そして、卓越している」と称賛の言葉を並べた。
23歳とは思えない風格を醸し出すスキーンズに米ファンも注目。「新モンスター」「チャップマンを思い出す」「ナ・リーグサイ・ヤング賞を受賞するだろ」「君の彼女ダンさんとも同じように歩いているはずだ」などと、フリードマン氏と同じように思い思いの表現で賛辞を送った。
12日(同13日)に発表されるサイ・ヤング賞にはスキーンズのほか、ワールドシリーズでMVPを獲得した山本由伸投手(ドジャース)、今季13勝をあげたクリストファー・サンチェス投手(フィリーズ)が候補になっている。
CY発表前にフリードマン氏が選んだのは怪物右腕。ユニークな“大賞”の裏には、MVPという言葉だけでは収めきれない魅力があったのかもしれない。