わずか1年で“激変”…巨人逸材の球界No.1数値「11.9」 他球団ファンも激賞「圧倒的」

守備イニング、UZR、RngRなどで球界1位
守備の名手に贈られる「第54回三井ゴールデン・グラブ賞」が12日に発表され、巨人の泉口友汰内野手がセ・リーグ遊撃手部門で初受賞を果たした。データの面から見ても“泉口一強”とあり、プロ野球ファンも納得の様子だ。
泉口はプロ2年目の今季飛躍を遂げた。開幕を2軍で迎えたものの、4月の昇格以降はシーズンを完走。133試合に出場してリーグ2位の打率.301をマークした。そして守備でも圧倒的だった。11失策こそ遊撃最多だったが、守備イニング1148回も12球団最多を数えた。
さらに、セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、守備範囲を示す「RngR」9.4も12球団トップ、守備で平均的な選手と比べた時にどれだけ失点を増減させたかを示す「UZR」も11.9で断トツ。12球団2位の中日・山本泰寛内野手(8.9)を大きく上回った。
“赤忍者”として知られ、昨季ゴールデン・グラブ賞に輝いた矢野雅哉内野手をも上回るハイレベルな守備にファンも拍手喝采だ。「マジで守備変わった」「今年の受賞はかなり価値ある受賞だと思う」「本当にすごい」「1年間安定してた」「泉口が圧倒的に良かったから妥当」などと反響があった。昨季はUZR0.9から一気にプラス11を積み上げた。27歳の来季にも期待したい。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。