岡本和真は「村上より上」 “1打席交代”にざわつく米スカウト…リアルな評価

韓国戦に出場した巨人・岡本和真【写真:小林靖】
韓国戦に出場した巨人・岡本和真【写真:小林靖】

岡本和真にメジャースカウトが熱視線

 野球日本代表「侍ジャパン」は15日、東京ドームで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本 vs 韓国」を戦った。今オフにメジャー挑戦する岡本和真内野手(巨人)は「4番・指名打者」で出場。試合前から、バックネット裏にはメジャーのスカウトが多数集結。そのうちの1人は「僕は岡本は村上より上の評価をしています」と語った。

 巨人は10月22日、岡本が今オフのポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指すことを承認した。この日、東京ドームのバックネット裏にはヤンキース、フィリーズ、パドレス、エンゼルス、ブルージェイズ、ホワイトソックス、ドジャースなどが視察していた。

 ただ、岡本はこの日、2回の第1打席で中飛に終わり、第2打席で代打を送られた。「元々の予定です。なんもないです。元気ですよ」と説明していたが、スカウト陣からは「何かあったわけではないのか」という声もあり、ざわついていた。前出のスカウトは「年齢が5歳若い分、金額は村上の方が跳ね上がると思うけど、現状うちのチームに欲しいのは岡本」と断言していた。

 注目度はすでにポスティングの手続きを行なっているヤクルト・村上宗隆内野手の方が大きいが、日本のメジャースカウトの中では弱点を指摘する声もある。スカウトの1人は三振の数や速球への対応を疑問視。「内角高めの速い球を打てるかどうかって疑念がある」と語る。

岡本&村上に通じる鈍感力

 一方で、両者にはメジャーで通用する素質も見えるという。「大事なのは“鈍感力”。環境の違うメジャーでは繊細な人は苦しみやすいでしょう。そういう面では岡本も村上もいい鈍感さを持っているのかなと思います」。

 練習の姿も評価の参考になる。「岡本はいい意味で適当というか、力が入りすぎていない。リラックスしている状態で練習しているのはいいと思う」と同スカウト。「場所を問わずに勝負できる人が最終的には活躍すると思う」と話す。

 なかには4年総額9000万ドル(約140億円)の契約を予想する米メディアもある。オフシーズンに入り、生のプレーを見る機会は少なくなる。最後のチャンスとメジャーのスカウト陣も熱視線を送っていた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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