侍Jと熱戦、韓国監督が「信じていた」同点劇 2戦合計23四死球には“事情”も「避けたかった」

韓国代表のユ・ジヒョン監督【写真:小林靖】
韓国代表のユ・ジヒョン監督【写真:小林靖】

前日は11四死球11失点…投手陣に課題「徹底的に分析して大会に備える」

 韓国代表は16日、東京ドームで行われた「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本 vs 韓国」第2戦で野球日本代表「侍ジャパン」と引き分けた。1点を追う9回、2死からキム・ジュウォン内野手が、大勢投手(巨人)から起死回生の同点弾。勝利はならなかったが、試合後、リュ・ジヒョン監督は「今日のゲームとかでなく、可能性を見ることができた強化試合だったと思います」と熱戦を振り返った。

 15日の第1戦同様に、この日も韓国代表が先制。3回に先発の金丸夢斗投手(中日)から1死満塁のチャンスをつくると、ソン・ソンムン内野手の2点適時打などで3点を奪った。5回に逆転を許し、中盤以降は追う展開となったが、7回と8回に1点ずつをあげると、9回2死からキムが劇的同点弾。韓国ベンチも大興奮も一撃となった。

 キムの同点弾にリュ監督は「本当に興奮した。ベンチにいる全てのメンバーが最後まで負けない覚悟を見せて信じていた。そのような雰囲気が運良く結果につながったのかなと思う」と語り、チーム一丸での粘りを強調した。

 一方、5回までに8四球を許すなど、2戦合計で23四死球と乱調が目立った投手陣については「今日の四球は12個あった。こういった部分は来年3月(のWBC)までにしっかり準備する。1月から合流する選手もいる。徹底的に分析して大会に備えていきます」と課題も口にした。

 続けて「今日は先発以降、6人以上使えなかった。連投してしまうことになる。今の時期連投させることは毒になる。避けたかった」と苦心の継投だったことを明かした。そんな中、先発のチョン・ウジュ投手は3回を無安打4奪三振の好投。初回に154キロを記録するなど、侍ジャパン打線を力で圧倒した右腕に「とてもありがたかった」と感謝した。

 日本戦で続く連敗を止めることはできなかったが、「今日の方が選手はリラックスして試合に臨めていた次回東京ドームにくるときは、もっと良くなると思います」と、最後まで試合を諦めなかったチームの可能性に自信を深めていた。

(Full-Count編集部)

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