山本由伸、37年ぶり快挙に“贈り物”「アメージング」 ド軍に受け継がれた栄光の系譜

1988年のワールドシリーズMVPのOBが喜び
37年前の世界一立役者が最大限の賛辞を送っている。1988年のワールドシリーズでドジャースのエースとして好投し、MVPに輝いたオーレル・ハーシュハイザー氏は、優勝セレモニーで今年のシリーズMVPに輝いた山本由伸投手のユニホームを着用し、その活躍を称えていた。米スポーツ局「ESPN LA」の番組で、あらためてその時の逸話を語った。
山本はワールドシリーズ第2戦で完投勝利を挙げると、第6戦でも6回を投げて勝利投手となり、崖っぷちのチームを救った。さらに第7戦でも9回途中から登板して3勝目を挙げるという大車輪の活躍で、ワールドシリーズMVPに選ばれた。
ハーシュハイザー氏は3日(日本時間4日)に本拠地ドジャースタジアムで行われた優勝セレモニーの中継で、山本のユニホームを着て地元放送局に出演し、山本を称える気持ちを体現した。「今年はこの男のユニホームを着なくてはいけませんでした。この男は中0日で2回2/3を投げたんですよ! アメージングでした!」と興奮した様子で語っていた。
14日(同15日)に出演した米スポーツ局「ESPN LA」の番組で、ハーシュハイザー氏は、その後の逸話も紹介。山本には「ワールドシリーズ制覇おめでとう。MVPから。もう1人のMVPへ」と書いて、自分のサイン入りユニホームプレゼントしたという。「その時の写真も撮りましたよ。ドジャーファミリーで(ワールドシリーズMVPが)受け継がれているんです」と力を込めた。
ハーシュハイザー氏も1988年はレギュラシーズン23勝を挙げ、ワールドシリーズMVPに輝くなど優勝の立役者だった。山本のMVPは、ドジャースの投手としては37年ぶり。球団のエースの系譜に新たに名前が刻まれることとなった。