7度のMVPも「ボンズは大谷に及ばない」 ド軍メディアが“断言”…積み上げた「45.2」

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

MVP4度目の大谷、上に立つのは7度のボンズのみ

 ドジャースの大谷翔平投手は、2025年のナ・リーグMVPに輝いた。受賞は3年連続で、歴代単独2位となる4度目。上に立つのは7度受賞のバリー・ボンズのみとなった。地元メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マッケイン記者は、大谷とボンズの“全盛期”を比較し、大谷のパフォーマンスの方が上であることを指摘した。

 マッケイン記者は、ドジャース・ネーションのYouTube動画の中で、米スポーツ局「ESPN」が「MLB史上最高の5年間をマークした選手」を特集したことに触れ、同記事で紹介された“MVP回数トップ2”である大谷とボンズの成績を比較した。

 大谷は2021年から5年間でシーズン平均、打率.285、OPS+171、本塁打47、打点104、得点115、盗塁27を記録。累計WARは(投打合わせて)45.2だった。マッケイン記者は「バリー・ボンズの最高の5シーズンは1990年から1994年で、その期間WARは42.9」だったと説明。ESPNではボンズの2000年から2004年の成績も“最高の5年間”の一つに挙げられており、この期間は累計WAR51.1で大谷を上回っている。

 同記者は「歴史上最も才能のある打者はバリー・ボンズと言う人は常にいます。(その主張を)疑うことはありませんし、そういう意見もありだと思います。でもはっきり言うと、ボンズが最高のシーズンを過ごした期間はパワーアップ(禁止薬物を使用)していました」と強調。ボンズにとっての最高の5年間は1990年からの5年間だとし、「(それでも)ボンズ最高の5年間はショウヘイ・オオタニに及びません」と強調。5年間の平均成績ではボンズが上回っている部分もあるが「ショウヘイ・オオタニは投手もやるのに対して、バリー・ボンズは投げないのです」と加えた。

 そしてもう一つ、プレーオフでの活躍の差も指摘する。「ボンズがパイレーツ在籍時、彼らは1990年から3年連続でポストシーズンに進出しましたが、その間の(PSの)成績は20試合に出場し打率.191、出塁率.337、長打率.265、打点6だったのです。絶頂期のバリー・ボンズはポストシーズンでは散々だったんです」と強調した。メジャーではプレーオフで活躍することも選手を彩る大きな要因の一つ。大谷は昨年、今季とプレーオフですでに11本塁打をマーク。ボンズはジャイアンツ時代も含めて6度プレーオフに出場し、計9本塁打だった。

 大谷は来季32歳となるシーズンで、ドジャースとの契約はあと8年残っている。移籍後初めて開幕から二刀流でプレーすることが見込まれ、直近2年のようなパフォーマンスを見せればまたもMVPとなる可能性も高い。超人的な活躍を見せる大谷は、近い未来、ボンズの7回を超えるのか。

(Full-Count編集部)

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