ド軍、キケとの再契約を阻む“壁” 手術で開幕絶望的…番記者が読む未来「可能性は低い」

ワールドシリーズ第6戦では危機を救う好守
ドジャースのワールドシリーズ制覇後にFAとなった“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手について、スプリングトレーニングが始まる頃まで再契約がずれ込むとの見立てが出ている。オフの左肘手術の影響で開幕に出遅れる可能性もある中、ファンから愛されている“お祭り男”は来季もチームに残ることになるのだろうか。
単年契約で臨んだ今季は93試合で打率.203、10本塁打、35打点だった。ムードメーカーとしての役割やユーティリティ性の高さに加え、ポストシーズンでも好守を見せるなど、数字に表れない貢献度もあった。今季は5月から痛みを抱えていた左肘をオフに手術。プエルトリコ代表として出場に意欲を見せていたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も辞退する方向となった。
MLB公式のド軍番記者ソンジャ・チェン記者は5日(日本時間6日)、再契約の可能性があると報じた。キケはアダム・オッタビーノ投手の番組で「レギュラーシーズン開幕から1、2か月は欠場することになるだろう」と明かしていたことに触れ、「スプリングトレーニング開幕に近づくまで、契約する可能性は低いように思える」と予想した。
チェン記者は、キケのポストシーズンでの勝負強さに触れつつ「他チームはドジャースほどはレギュラーシーズン以外の出来を見ようとまでは思わないかもしれない」とし、スプリングトレーニング序盤になってもFA市場に残っている可能性があると指摘。キケを再契約後に負傷者リスト(IL)に入れることで40人枠には空きが残る形になるため、「本当に開幕から2か月欠場するならば、ドジャースがその時点でキケと契約して60日ILに登録することを意味するかもしれない」と見解を示した。
また、同記事ではドジャースから来季契約を提示しない「ノンテンダー」となったリリーフ右腕のエバン・フィリップス投手にも言及。同様に手術明けという不安を抱えていることから、スプリングトレーニング開幕が近づくまで契約に至らない可能性があると分析した。
(Full-Count編集部)