1軍104試合出場なのに…なぜ佐藤直樹を放出? 球団が下した“苦渋の決断”

佐藤直は今季自己最多の104試合に出場も
ソフトバンクの佐藤直樹外野手が9日、現役ドラフトで楽天に移籍することが決まった。永井智浩・球団統括本部統括副本部長兼編成育成本部本部長は同日、みずほPayPayドームで取材に応じた。
佐藤直は報徳学園高、JR西日本を経て2019年ドラフト1位でソフトバンクに入団。俊足と強肩を武器に2年目の2021年から1軍で試合出場を重ねると、今季は自己最多の104試合に出場。打率.239、5本塁打、18打点、10盗塁と各部門でキャリアハイの成績を残し、11月28日に行われた契約更改では、今季年俸から1300万円アップの2700万円でサインしていた(金額は推定)。
永井編成育成本部長は、佐藤直について「彼も非常に能力高い選手ですし、今年はいい成績を出してくれました。ただ、引き続き外野手の争いというのは激しい中で、この現役ドラフトというのは、やっぱり我々もしっかり参加して、誰かを出さないといけないのでね」と語った。
放出した理由について「競争の激しい外野手からというところもありました。今年、彼の成績は非常に良かったんですけど、本当はレギュラーを獲れる能力がある選手なので、環境が変わった時に、もっともっと彼の可能性が広がるんじゃないかなとは思います」と説明し、新天地での飛躍にエールを送った。
ロッテから獲得した中村稔弥投手について「左のリリーフというところで、評価したいポイントではあったので、そこにしっかりハマってくれる選手なんじゃないかなと」と評価。「ストレートがすごく速いということではないんですけど、フォームが変則というところもありますし、しっかり投げられる。タイミングもずらしながら、複数イニングも投げられる投手だと思っています。そのあたりを評価しました」と期待を寄せた。
中村稔は清峰高、亜細亜大を経て2018年ドラフト5位でロッテに入団。通算99登板で7勝9敗、防御率4.03だった。今季はすべて中継ぎで15試合に登板し、防御率3.15だった。
(Full-Count編集部)