“九州大初”プロ候補から3年…異国の地で現役復帰 独立L3冠→指名漏れ→引退から再び

火の国サラマンダーズ時代の芦谷汰貴【写真:上杉あずさ】
火の国サラマンダーズ時代の芦谷汰貴【写真:上杉あずさ】

九大初のNPB選手目指すも2年連続指名なしの過去

 かつて九州大初のプロ候補に挙がりながら、無念の指名漏れから3年。異国の地で再び挑戦する左腕がいる。3年前に九州アジアリーグで投手3冠に輝いた芦谷汰貴投手が、オーストラリアのプロ球団メルボルン・エイシズと契約を結んだと、海外でプロ契約を目指す選手を支援するトラベリングチーム「アジアンブリーズ」が9日に発表した。

 九州大4年時の2021年にドラフト候補として期待がかかったが、指名漏れ。翌年は火の国サラマンダーズでプレーし、同リーグで最多勝、最優秀防御率、最多奪三振に輝く活躍を残したが、1年後の2022年のドラフト会議でも名前は呼ばれなかった。

 一時はプレーから退いていたが、今秋に韓国で開催された秋季リーグにメルボルン・エイシズの一員として再びマウンドへ。このほどオーストラリアのウインターリーグでも継続してプレーすることが決まった。

 アジアンブリーズの公式サイトを通じ、芦谷は「良いピッチングをしてチームに恩返しができるよう、全力で取り組んでまいります。また、練習や試合の準備といった裏方の業務にも積極的に関わり、プレー以外の面でもしっかり貢献していきたいと思っております」とコメント。さらに自身の夢として「野球チームの経営」を挙げた。

 出場するのは、メルボルン・エイシズが主催する国際交流シリーズ。米国の独立リーグのチームやニュージーランド代表など海外チームを招いて行われる。

(Full-Count編集部)

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