ド軍移籍の裏で…明かされた528億円軍団の内紛 番記者が指摘した問題「会話をしていない」

メッツからドジャースに移籍したエドウィン・ディアス【写真:ロイター】
メッツからドジャースに移籍したエドウィン・ディアス【写真:ロイター】

地元メディアが明かしたディアス流出を生んだ“問題点”

 電撃報道から一夜明け、最強守護神がドジャースと契約合意に至った背景がまた1つ、明らかになったようだ。9日(日本時間10日)、メッツからFAとなっていたエドウィン・ディアス投手がドジャースと3年6900万ドル(約108億円)で合意したと米メディアが報道。右腕が移籍を決めた理由について、地元紙「ニューヨーク・ポスト」が明かした“問題点”が波紋を呼んでいる。

 同紙がYouTubeで公開した動画で、メッツが抱えていた問題についてジョエル・シャーマン記者は「今シーズンのメッツのクラブハウスはあまり良い状態ではありませんでした」と言及。続けてジョン・ヘイマン記者も「チームは、表向きにはクラブハウスでの問題を心配していないと言っていますが、彼らの(補強に関する)動きはそれを物語っています」と語り、コミュニケーション不足が、“流出”につながる要因の1つになったと見解を示した。

 シャーマン記者は「これは決してエドウィン・ディアスのせいではありません。彼は明るく前向きな性格で、調子が悪い日でも非常に責任感のある選手です」と、ディアスはチームに好影響を与える存在だったと強調。来季のクラブハウスに右腕の姿はないだけに「元気で明るい選手たちの中で、残っているのは(フランシスコ・)リンドーアだけですね」と、移籍がもたらすチームへの悪影響を心配した。

 ヘルマン記者も主力選手の関係性を不安視しており「チームで最も実力があるリンドーアとフアン・ソト、この2人はほとんど会話をしていません。クラブハウスにいる誰もがそれに気づいていたと思います」と指摘。続けて「(メッツフロントは)クラブハウスのことは心配していないという態度を取っています。彼らは(選手の性格より)指標をより重視する方向性なので、それ自体には別に驚きません」と、改善に取り組まないフロントに懸念を示した。

 メッツのチーム総年俸3億3850万ドル(約527億8600万円)は、ドジャースに次いでメジャー2位。スター選手を集めながら、今季はポストシーズン進出を逃した。ワールドシリーズ連覇を果たしたドジャースとは対照的な結果に終わり、オフにはディアスを奪われた背景には、“変わらない”チームの空気があったのかもしれない。

(Full-Count編集部)

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