戦力外から異国の地で掴んだ栄冠 元NPBの33歳右腕が“伝説の賞”選出…日本なじみの顔が活躍

オイシックス時代の薮田和樹【写真:町田利衣】
オイシックス時代の薮田和樹【写真:町田利衣】

2017年に最高勝率に輝いた33歳が中東で大活躍

 元広島で今季限りでオイシックス新潟アルビレックスBCを退団した薮田和樹投手が、中東と南アジアを拠点とするプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」で、最も優れた活躍を見せた投手に贈られる「マリアノ・リベラ最優秀投手賞」に選ばれた。

 ベースボール・ユナイテッド共同創設者であり、MLB歴代最多の通算652セーブのマリアノ・リベラ氏にちなんで命名された賞。「ミッドイースト・ファルコンズ」の一員として11月からプレーした薮田は、20イニングを投げ、リーグ最多の2勝、リーグ2位の24奪三振、防御率1.35という成績を残し、初年度の受賞者となった。

 亜大から2014年ドラフト2位で広島に入団した薮田は、3年目に15勝を挙げて最高勝率.833のタイトルを獲得し、優勝に貢献。侍ジャパンにも選出された。しかし2023年に3登板にとどまると戦力外に。2024年はNPB復帰を目指してオイシックスに加入し、昨季は26試合で5勝10敗、防御率3.65を記録したが、復帰はできなかった。

 ミッド・イースト・ファルコンズでは他にも日本人選手がプレー。西武などで活躍した中島宏之内野手がリーグ3位の打率.400をマーク。ソフトバンクなどでプレーした川崎宗則内野手が打率.367、福田秀平外野手が打率.321を残すなど、中東の野球を大きく盛り上げた。DeNAから参加した田内真翔内野手は、最も優れた守備成績を残した選手に贈られる「エイドリアン・ベルトレ最優秀野手賞」に選ばれた。

(Full-Count編集部)

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