村上宗隆に飛び交う“ネガティブ報道” 米識者が徹底反論…「オオタニの時は誰も心配しなかった」

村上の交渉期限は日本時間23日午前7時
ポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指すヤクルトの村上宗隆内野手。交渉期限は米東部時間12月22日午後5時(日本時間23日午前7時)に迫り、残り6日となっているが、新天地はまだ決まっていない。米メディアからは三振の多さを危惧する声も寄せられる中で、識者はドジャース・大谷翔平投手を引き合いに出して真向から否定している。
村上のメジャー挑戦が正式に決まると、米移籍大手メディア「MLBトレード・ルーマーズ」はFA選手ランキングで村上を全体4位と評価。予想契約は8年1億8000万ドル(約279億円)とした。しかし、当初から懸念されていたのが三振率の高さで、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者も「大化けするか、大失敗か」のリスクがあると分析した。
一方で、米ポッドキャスト番組「Baseball Is Dead」の司会を務めるジャレッド・カラビス記者は否定的な声に反論している。16日(同17日)に公開された討論で、カラビス記者は村上について「不公平で否定的な意見が飛び交っている。空振り率の話だね」と切り出した。そして「ショウヘイ・オオタニが渡米前に三振した割合は、ムラカミより高かった。(村上に対して)速球(スピードボールの対応)の心配されているけど、オオタニに対して同じような心配をしている人は誰1人いなかった」と、2017年オフの大谷の渡米時を回顧した。
元アスレチックスで完全試合の達成者でも知られるダラス・ブレイデン氏は、村上の“別の部分”が気になっているようだ。「(それより)ムラカミの練習姿勢が知りたい」とし、「それ(速球対応)に取り組むことが出来るのか。彼は素晴らしい選手になりたいだろうし、そうであると信じたい。インパクトを残せるだけの資質はあると思う。でも近頃、投手は空振り数と速球の速さを重要視される。彼はそれと戦うことになるんだ」と、課題と向き合える精神面が成功のカギを握るとした。
また、同番組の司会を務めるジャスティン・ヘイベンス記者は「このサンプルであれば、彼が速球を打てようが、打てなかろうがどうでもいい。なぜなら彼は(何かしらの)課題に直面して、解決しないといけないからだ。何処とも契約を結べなかったら少し驚くけどな」とし、いずれにせよ球速の速いメジャーで苦戦する可能性が高いとした。