米国は「全く活気がない」 元助っ人が虜になった“日本文化”…MLBとの違い

日韓の応援に感激「クールでした」
西武でわずか1シーズン、その後移籍した韓国プロ野球(KBO)のサムソンでも約半シーズンのプレーに終わったデビッド・マキノン氏。短い期間ではあったが、日本と韓国で体感したファンの応援は印象に残っているようで、引退後、久しぶりにMLBの試合を観戦した際、応援に物足りなさを感じてしまったという。
日韓の応援について「クールでした」と好印象を受けたマキノン氏。ただ“違い”はあったという。韓国は「敵地であれば(応援席は)ベンチ後ろの3列だけでした。でも、応援席だけでなく球場全体で歌うという感じでした」と振り返り、外野席が応援エリアとして知られる日本との違いを指摘した。
また事前録音した音楽を使用し、自由な“クラブ風”の雰囲気を作り出す韓国に対して、日本は「全て自前で音を作り出しています。トランペットに太鼓。素晴らしかったです」と、応援団が奏でる音色を大絶賛した。
引退後、テキサス州ヒューストンに戻ったマキノン氏はマイナー時代一緒にプレーした友人と久しぶりにMLBの試合を観戦した。しかし、日韓の熱狂的な応援に慣れてしまったことで“物足りなさ”を感じてしまったという。
「米国は『結構です』って感じです」と笑いながら語り、「あれは……あまりよくないです。ここには全く活気がないと感じましたよ。海外でプレーすると(応援は)全く違うなと感じました」と、率直な感想を語った。
自身のルーティンにも取り入れた応援歌
マキノン氏は自身の西武時代の応援歌をもちろん覚えている。鼻歌交じりで「Go Go Let’s Go マキノン! ナナナーナナ♪ Go Go Let’s Go マキノン!」と披露したあと、西武の“ある選手”の応援歌について熱く語り始めた。
ノリノリになりながら「トノサキ・シュンタ♪ トノサキ・シュンタ♪」と、外崎修汰内野手の応援歌を歌いだした。「トノサキの応援歌は大好きでした。いい応援歌ですね。クレイジー(な応援歌)」。虜になってしまったマキノン氏は、応援団が試合前に外崎の応援歌を歌う際は「いつも(応援団と)一緒にベンチで飛び跳ねていました」と、明かした。
西武退団から約2年。野球だけでなく、応援の文化も存分に堪能したマキノン氏は、今後も“愛好家”として世界の応援に注目していくという。来年3月に開催される第6回WBCでは、各国の応援に注目して観戦するのもいいかもしれない。