連覇のドジャース、“全米最強”の称号へあと一歩 NBA王者と繰り広げた「究極の組織」争い

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

「北米4大スポーツにおいてNo.1のフロントオフィスはどこか」

 今季のメジャーリーグは、ドジャースのワールドシリーズ連覇という形で幕を閉じた。大谷翔平投手や山本由伸投手らスター選手の存在はもちろん、圧倒的な強さを支えるのは「フロントオフィス」の卓越した手腕によるものであることは、もはや全米共通の認識となっている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の発表した球団のフロントオフィスランキングにおいて、ドジャースは北米4大スポーツ全体2位に入った。

 同メディアはファンに「(北米4大スポーツにおいて)今年最高のフロントオフィスはどこか」とのアンケートを実施した。1位には、昨季のNBAファイナルを制し、今季も躍進を続けるオクラホマシティ・サンダーが24.3%の支持率を得て選ばれた。そして23.9%で僅差の2位だったのがドジャースだ。

 記事では、あるMLBのGMのコメントが紹介されており、ドジャースを「ベヒーモス(強大な組織)」と表現されている。「だが、ただの怪物ではない。アンドリュー(フリードマン編成本部長)の手によって、長い年月をかけ、(レンガを一つひとつ積み上げるように)地道に築き上げられた強大な組織だ」と、その組織構築のプロセスを称賛する。

 ドジャースの強みは、単なる資金力ではない。選手の価値を最大限に引き出し、そして多角的なアプローチで常に勝ち続け、スポーツ界において「望むことは何でもできるプラットフォーム」を手に入れたと同GMは主張している。

 また、MLBでドジャースに次ぐ順位に入ったのは、今年ナ・リーグ最高勝率を記録したブルワーズで5位だった。豊富な資金力を持つドジャースに対し、限られた予算で勝機を見出すブルワーズについてあるア・リーグのGMは「ブルワーズはスモールマーケットのゴールドスタンダード(黄金律)だ。タンパベイ・レイズ以上かもしれない」と称賛している。

(Full-Count編集部)

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