新助っ人の加入で“煽り”を受ける元首位打者たち オリに巻き起こる熾烈な競争

オリックスは今オフ、目立った補強をせず…“現有戦力”の底上げへ
3年ぶりのリーグ優勝を目指すオリックス。2025年は就任1年目の岸田護監督が3位に導くなど、執念のタクトで2年ぶりのAクラス入りを果たした。さらなる飛躍を遂げたい今季だが、現時点では目立った補強はなさそうだ。
助っ人投手陣では先発のアンダーソン・エスピノーザ投手、救援のルイス・ペルドモ投手、守護神のアンドレス・マチャド投手の残留が決定。一方で野手の助っ人は“総入れ替え”で、前レイズのボブ・シーモア外野手の補強に成功している。
シーモアは2025年はレイズに在籍。メジャー26試合の出場で打率.205、1本塁打、5打点の成績だった。だが、マイナー3Aでは30本塁打を記録するなど、長打力に期待がかかる。守備では一塁を守ることができるが、指名打者での出場可能性も考えられる。
そこで“煽り”を受けるのが森友哉捕手や頓宮裕真捕手らになるだろう。森は指名打者、頓宮は一塁での出場機会が考えられ、シーモアとはポジションが被る。シーモアが日本野球に早期対応して好成績を残せば、かつての首位打者たちも居場所が危うくなる可能性がある。
また、現役ドラフトでは西武から平沼翔太外野手を獲得。日本ハム、西武に続き、パ・リーグ3球団目になる平沼には、走攻守で存在感を示してもらいたいところだ。ドラフト1位では高卒の藤川敦也投手を獲得。高卒投手育成に定評のあるオリックスが、地道に育てていく。
(Full-Count編集部)