積極補強も8年ぶり屈辱…FA戦士は借金「3」 助っ人投手も1年で退団、ロッテの“誤算”

ロッテ・石川柊太(右)と退団が決まったオースティン・ボス【写真:古川剛伊、小林靖】
ロッテ・石川柊太(右)と退団が決まったオースティン・ボス【写真:古川剛伊、小林靖】

4年ぶりにFA補強も苦しんだシーズンとなった

 ロッテは、2021年に設定した「Vision2025」という長期目標を掲げ臨んだ最終年、開幕前に新助っ人で3投手を獲得し、さらには4年ぶりにFA補強を成功させるなど積極的な立ち回りを見せた。しかし、結果的には8年ぶりに最下位でシーズンを終えた。ここでは、2025年シーズンの補強を振り返る。

 ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使し、2025年からロッテに加入した石川柊太投手は、豊富な経験から先発ローテーションの一角を担うことを期待された。しかし、移籍1年目のプレッシャーか、19試合に登板して4勝7敗で防御率は4.62と苦しんだシーズンだった。2026年は巻き返しを期待したい。

 手薄な投手陣の厚みを増すべく新助っ人のブライアン・サモンズ投手、オースティン・ボス投手、そして3年ぶりの古巣復帰となったタイロン・ゲレーロ投手の3人を獲得するも目立った活躍はできず。チームの起爆剤となれないまま、わずか1年でチームを退団することになった。

 どん底のシーズンであったが、未来への希望の光も見えた。育成契約から這い上がった吉川悠斗投手、大砲候補として期待されるスティベン・アセベド外野手の2選手が支配下選手登録された。吉川は8月にプロ初勝利をマークし、9月にはアセベドが初本塁打を記録した。

「Vision2025」を掲げた最終年であったが、最下位という屈辱的な結果に終わった。この悔しさを糧に、2026年シーズンこそは新生ロッテとしてリーグ優勝を争う姿に期待したい。

(Full-Count編集部)

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