輝きを失った元甲子園のスター 元最多勝右腕は防御率8.10…復活待たれるヤクルト投手陣

ヤクルト・奥川恭伸(左)と青柳晃洋【写真:小林靖】
ヤクルト・奥川恭伸(左)と青柳晃洋【写真:小林靖】

塩見、長岡、サンタナ、茂木の復活に期待

 連覇から3年が過ぎ、2025年は最下位に沈んだヤクルト。苦戦の大きな要因となったのは、主力の相次ぐ負傷だった。だが、逆に怪我からの復活が期待される2026年は、戦力が万全であれば大逆転が可能かもしれない。

 まさに“ヤ戦病院”状態だった。まず、オープン戦で負傷した塩見泰隆外野手はシーズンをほぼ棒に振ることに。村上宗隆内野手も開幕に出遅れると、長岡秀樹内野手、ドミンゴ・サンタナ外野手、茂木栄五郎内野手らが開幕後に相次いで負傷離脱してしまった。山田哲人内野手も万全のコンディションとは程遠い状態にあった。

 村上はメジャー挑戦でチームを去ったが、塩見、長岡、サンタナ、茂木が万全の状態で臨むことができれば、2025年のようにはならないはずだ。その中でも、山田はここ数年不本意な成績が続いている。2020年オフに結んだ7年契約は残り2年だが、村上が抜けた中でチームの看板打者として、復活を最も期待したい存在だろう。

 リーグワーストの防御率と失点数に終わった投手陣も立て直しが急務だ。初の開幕投手を務め、4年ぶりに100イニングに到達した奥川恭伸投手は4勝8敗、防御率4.32とかつての輝きを失っていた。ほぼ同じ投球回数だった2021年のような投球を見せることができれば、再びエースの座も見えてくるだろう。

 阪神からメジャー挑戦するも昇格かなわず、シーズン途中の7月末に入団した青柳晃洋投手は3試合で0勝2敗、防御率8.10に終わった。まだ老け込むような年齢ではないだけに、2年連続最多勝を挙げた頃の投球を取り戻してほしい。

(Full-Count編集部)

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