「もはや笑うしかない」最弱球団の惨状 史上最悪の記録も更新…積み上げた“119”の屈辱

近代野球で最悪の得失点差マイナス424の屈辱
最弱球団にかつてない屈辱の評価が突きつけられた。今季43勝119敗という惨敗に終わったロッキーズについて、米メディアは最低ランクの「F」をさらに下回る「Fマイナス」という前代未聞の評価を下した。終わりの見えない低迷が続く惨状に「もはや笑うしかないレベルだ」と辛辣な評価が目立つ。
米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は、メジャー30球団の今季の成績を評価。惨敗に終わったロッキーズについて「Fマイナスなんて評価が果たして存在するのか? ロッキーズの現状を見れば、答えは間違いなくイエスだ」とした。今季の得失点差マイナス424に加え、オフシーズンの動きについても「改善を試みる動きは現時点で何一つ見られず、2026年にはさらに悪化する可能性すらある」と手厳しく評価した。
この評価に米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」も反応。「ロッキーズは予想通りで笑ってしまうような評価を突きつけられた」と報じた。レギュラーシーズンを43勝119敗という成績は、1900年以降の近代メジャー史上でワースト3位タイの敗戦数。得失点差マイナス424は、これまで悪名高き記録として語り継がれてきた1932年のレッドソックスの数字をも下回る、史上最悪の記録だった。
多くの試合で競争力すら欠き、一方的な展開で敗北を重ねた結果が、この数字に如実に表れている。この大惨事を招いた要因は多岐にわたる。打者有利の本拠地クアーズ・フィールドだけでなく、敵地でも相手打線を抑えられなかった投手陣の崩壊、そして怪我人の続出が響いた。
さらに、ロースター編成が硬直化していることも「『同じことを何度も繰り返していて違う結果を期待することはできない』という言葉そのままだ」と指摘されている。オフシーズンでロッキーズは、チーム強化に向けて目立った動きが乏しい。
ファンにとって最も絶望的なのは、この惨状が「底」ではない可能性があることだ。歴史に刻まれた2025年の大失態を経て、球団がどのような舵取りを見せるのか。今のところ、その先行きはあまりに暗い。
(Full-Count編集部)