巨人に待つ“混沌”の争い 不動のスタメンは2人?…起爆剤は20年目の坂本勇人

主砲の岡本和真がメジャー挑戦へ…代わる4番はキャベッジか
最大の懸念をどのように乗り越えていくのか――。巨人・阿部慎之助監督は“主砲不在”で3年契約の3年目を迎える。2026年シーズンのスタメンを予想する。
なんといってもメジャー移籍が濃厚な岡本和真に代わる4番探しが大きな争点となる。2025年シーズンは怪我の影響で69試合の出場にとどまるも、3度の本塁打王、通算248本塁打の生え抜き大砲の流出が痛いのは間違いない。
現状では昨季チームトップの17本塁打を放ったトレイ・キャベッジに頼らざるを得ない。さらに前後を任される打者も悩みどころだ。2025年は3番で66試合に出場した吉川尚輝は怪我の影響で開幕は不透明。「3番・遊撃」で同年リーグ2位の打率.301をマークした泉口友汰。5番は新外国人の可能性もあるが、一発のあるリチャードを配置する。
年末に獲得が発表となったボビー・ダルベックは一塁が濃厚。三塁にはリチャードと迷うが、チームを支える存在として坂本勇人を推す。ここ2年は打率.238、同.208と物足りない成績に終わるも、プロ20年目となる節目に“復活”を期待。相手バッテリーへ与える重圧や、球場の雰囲気を一変させる存在感は坂本ならではの武器でもある。
1番には日本ハムからFAで獲得した松本剛、2番は2025年シーズンの夏場以降にチームへの貢献が光った中山礼都に任せる。捕手は大きく悩むところだが、実績十分の甲斐拓也よりも、同年後半での勢いが目立った岸田行倫を選択。87試合の出場で打率.293、8本塁打、39打点の“打てる捕手”は大きな魅力だ。
8番は小技も盗塁もできる門脇誠とした。スタメン確定は泉口とキャベッジのみといってもよい状況で、打線全体の迫力不足は否めないが、2025年のチーム打率.250、1198安打はともにリーグトップ。勝ち継投は盤石だけに、しっかり繋いで着実に得点を積み重ねていきたい。