珍しい振り逃げに球界OBも唖然 思いつかない驚愕の“パターン”に再確認するルール

レア過ぎる“振り逃げ”を紹介
パーソル パ・リーグTV公式YouTubeにて、野球界の常識をアップデートする番組「P’s UPDATE」が公開されている。29日の配信テーマは「振り逃げの正体」。中日OBの荒木雅博氏、ロッテのコーチに就任した西岡剛氏、元NPB審判員の坂井遼太郎氏をゲストに迎え「振り逃げ」のルールを動画とともに確認している。
“振らない”振り逃げなど様々なシチュエーションでの振り逃げを動画でチェック。その中でもレアな2つの振り逃げを紹介する。
1つ目は2014年5月6日、ソフトバンク対日本ハムの試合で起きたもの。1-1の9回1死二、三塁の場面で、松田宣浩内野手が三振に倒れるも、ボールを捕手が逸らし、振り逃げでサヨナラとなったシーンだ。
ここで気になるのが松田氏が一塁へ走り出していないこと。実際に現場にいたという坂井氏は、1死なので打者がアウトになったとしてもサヨナラは成立するため、問題は起きなかったというが、「2アウトだったらどうする?」と審判同士で議論になったようだ。2死ならば一塁に投げてアウトでチェンジとなるが、「(その場合)多分、揉めるんですよ」と語った。
2つ目は2015年5月19日、北九州市民球場で行われたソフトバンク-オリックスで7回にオリックスの駿太外野手の打席でさらにレアなケースが起こった。ベース付近でワンバウンドした球が看板の上に乗り、高谷裕亮捕手が見失ったボールを探している間に三塁まで進塁したのだ。
西岡氏は「(ボールデッドで)プレーストップでしょ?」と確認。しかし事前に坂井氏を含む審判団がローカルルールとして看板に乗った場合はインプレーと定め、両監督にも説明していたため、プレーは続行されたという。「まず無いだろう」と思っていたことが起きた、非常に印象的な出来事だったようだ。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)