大物たちが去就未定のまま越年へ FA戦線も停滞…V3戦士やタイトルホルダーは“窮地”

トライアウト参加者で新天地が決まったのは育成の3人だけ
数々の大物選手が去就未定のまま新年を迎えることになりそうだ。2025年はまもなく除夜の鐘が迫り、12球団では来季の戦力が固まり始めている。だが、かつてのタイトルホルダーや優勝の功労者、FA権を行使した実力者たちが、新天地が決まらぬままとなっている。
年末が迫るにつれて、引退を決意する選手が相次いだ。オリックス3連覇に貢献した福田周平外野手、外野の名手として知られた後藤駿太外野手、ユーティリティとして働きを見せた北村拓己内野手らが続々と現役生活に終止符を打つ決断をした。一方で西武を戦力外となった平井克典投手はメキシカンリーグでのプレーが決まった。
一方、いまだ去就が決まっていない大物は数多くいる。かつて広島3連覇に貢献し、2017年に最高出塁率と盗塁王に輝いた田中広輔内野手、2021年打点王、2022年最多安打の島内宏明外野手、2022年新人王の水上由伸投手、通算503登板の又吉克樹投手は戦力外通告を受けたが、今のところ新天地は未定だ。
今季最下位に終わったロッテからは、通算1143安打、2021年盗塁王の荻野貴司外野手、メジャーリーグでもプレーした澤村拓一投手が退団した。巨人からはオコエ瑠偉外野手が退団したが、今のところ音沙汰はない。
また、FA宣言した選手の動きも、このところ停滞気味だ。伊藤光捕手がDeNAから楽天へ、松本剛外野手が日本ハムから巨人へ移籍。DeNAの桑原将志外野手、日本ハムの石井一成内野手はともに西武への入団が続々と決まった。だが、楽天の則本昂大投手と辰己涼介外野手、ソフトバンクの東浜巨投手は今のところ移籍先が決まっていない。
また、ジョン・デュプランティエ投手も阪神退団により水面下で争奪戦が繰り広げられたが、今のところ正式発表はない。年明けに動きは見られるのだろうか。
(Full-Count編集部)