侍Jを脅かす計192発打線は幻となるのか WBC参戦に暗雲…最短で8強激突予想も

優勝候補の一角も…WBC参戦に暗雲
米国がベネズエラの首都カラカスを攻撃し、同国のニコラス・マドゥロ大統領を拘束したことは、スポーツ界にも暗い影を落とす可能性がある。3月に開かれるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、優勝候補の一角のベネズエラに大物選手が続々と参戦することが予想されていたが、政情不安により先行きが見えなくなっている。
ベネズエラはメジャーリーガーの輩出数で、米国、ドミニカ共和国に次ぐ世界3位の野球大国だ。前回2023年の大会序盤は、快進撃を見せた。ドミニカ共和国、プエルトリコといった強豪がひしめく“死の組”を4戦全勝で首位通過。準々決勝の米国戦でも、ルイス・アラエス内野手の本塁打などで中盤に一時は逆転に成功。しかし8回、米国のトレイ・ターナー内野手に逆転満塁弾を浴び、無念の敗退となった。
WBCで過去最高位は2009年の3位。この時は韓国に準決勝で大敗を喫した。あと一歩で決勝進出を逃し、日本との対決はまだ実現していない。今年の第6回大会では順当に勝ち進めば、最短では準々決勝で日本と初対決となる可能性がある。
2021年に大谷翔平投手との本塁打王争いを制したサルバドール・ペレス捕手(ロイヤルズ)が主将を務め、2023年に「40本塁打&70盗塁」を達成したロナルド・アクーニャJr.外野手が参加を表明。まだ正式発表されていないが、前回はホセ・アルトゥーベ外野手、ルイス・アラエス内野手、エウヘニオ・スアレス内野手らメジャーを代表する強打者が出場しており、今回も大物の参戦が予想されていた。
既に緊張が高まっていた12月上旬には米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が、ベネズエラのオマー・ロペス監督の「私たちは悪い人間じゃない。善良な人間だ。高潔で、謙虚な人間だ。ただ幸せにさせてくれ。それだけだ」と語る様子を報じていた。だが、米国のベネズエラ攻撃によって、大会に参加できるのかどうか、現状では先行きは不透明だ。