年末年始に強いられた“雪上トレ”「使えなくて…」 ドラ3外野手が入寮待ちわびたワケ

底冷えのする埼玉・所沢の寒波も「登別はほぼマイナスなので…」と笑顔
西武のドラフト3位・秋山俊外野手が7日、本拠地・ベルーナドームに隣接する若獅子寮に入寮した。北海道・登別市出身の秋山は前日のうちに前乗り。雪深い故郷でトレーニングを積み、単身で空路、東京へ移動。本拠地に近い所沢に宿泊しこの日の入寮に備えた。
秋山は「いよいよプロ野球選手としての第一歩が始まるなという気持ちです。施設も素晴らしいですし、野球に集中できる環境が整っているので早くこのグラウンド、施設で野球がしたいなと思います」と表情を引き締めていた。
この日の所沢は日中も底冷えのする寒さに見舞われたが、道産子の秋山は「寒いことは寒いんですけど、まだプラスの気温なので。(登別は)ほぼマイナスなので。まだこっちの方が暖かく感じます」と笑った。
年末年始に帰省していた秋山は実家でのトレーニングについて「ランニングをしたりですとか、家の前でちょっと素振りをしたりですとか。それぐらいしかできなかったです」と北海道の冬の厳しさを行間に実感を込めながら語った。
年末年始で体育館が使えず「歩道の雪を…」
その登別での“雪上トレーニング”については「年末年始だったので、どこの体育館も休みで使えなくて、歩道の雪(の上)を走ったりしていました」と苦笑い。思うような練習ができず「早くこっちにきて、やりたかったというのはあります」とこの日の入寮をまだか、まだかと待ちわびていたという。
そんな厳しい環境の登別からは昨秋ドラフトで秋山以外にロッテが1位指名した石垣元気投手(健大高崎)という2人のプロ野球選手が一気に誕生した。秋山は「登別からプロ野球選手が2人も出ることは過去になかったことだと思うので、そういった意味では地元も盛り上がってくれてたらうれしいですね。これからさらにプロ野球を2人で盛り上げていければ」と厳しい世界での活躍を誓った。
「自分のセールスポイントがバッティングなので同じバッターとして目指すべきはソフトバンクの近藤選手なのかなと思っている。左バッターとして目標としている方でもある。そういった選手に近づきたいなと思います」
厳しい自然に抱かれた北海道から単身上京した22歳の青年が大きな大志を抱きプロ野球の世界にその一歩を踏み出そうとしている。
(伊藤順一 / Junichi Ito)
○著者プロフィール
東京都生まれ、埼玉育ち。早大卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。整理部を経て野球担当。ヤクルト、西武、ロッテ、日本ハム、MLBなどを取材。2026年1月からFull-Count編集部に所属。