巨人・小林誠司は「置かれている立場もわかっている」 “いい評判ばかり”も納得…感服の人間性

巨人・小林誠司は2軍キャンプでチームを引っ張っている【写真:湯浅大】
巨人・小林誠司は2軍キャンプでチームを引っ張っている【写真:湯浅大】

新任の田口2軍バッテリーコーチの“証言”

 巨人・小林誠司捕手は2軍メンバーとして、8日に宮崎キャンプの第2クールを終えた。育成の坂本達也捕手とペアを組み、メニューを消化していく36歳ベテランの表情は、常に明るい。新任の田口昌徳2軍バッテリーコーチは「プレーもすごいけど、人間性も素晴らしい」と、存在感の大きさを語る。

 小林が2軍メンバーとなったことを知った田口コーチは事前に周囲に小林の人物像を聞いて回った。「彼は率先して、先頭に立つ選手ですよ」。「とてもいい人ですよ」。いい評判ばかりが入るなかで迎えた球春。「なるほどな、と思いましたよ。彼はベテランの自分がやることも、置かれている立場もわかっていました」。

 ランニングでは先頭グループに入り、若手とも積極的にコミュニケーション。連携プレーの際には仲間から「キャプテン!」といじられる場面もあり、小林が2軍キャンプの中心として、いい空気感を作り出している。

 小林の練習に臨む姿勢は育成2年目、23歳の坂本達への好影響も期待される。「やっぱり誠司とタツ(坂本)を今一緒に組んでやらせていますからね。何かを感じて、吸収してほしいですよね」。

 ベテランとして免除されてもよさそうなものだが、全体練習後の特守まで「誠司は全部参加している」という。「きっと疲れますよ。若い時とは違いますから。でも、そういった表情は一切見せないんです」。

 田口コーチは坂本達に説いていることがある。「36歳のベテランを先頭に立たせてやるようじゃダメだよって。先輩を押しのけて、小林先輩が先頭に来たら、『いやいや僕が前に出ます』ぐらいの気持ちがないとダメだよ。甘えずに自分から前に出なさい」。チームを引っ張る捕手として、小林といる時間は何よりの教材となっている。

左から田口昌特コーチ、坂本達也、小林誠司。日々、高め合っている【写真:湯浅大】
左から田口昌特コーチ、坂本達也、小林誠司。日々、高め合っている【写真:湯浅大】

グラウンド内外で「若い選手から慕われるのがよくわかる」

 グラウンド外でも“お手本”であり続けているという。「朝は他の選手よりも早く食事会場に来ている。夜もしっかり食べて休養、回復に努めている。体を気遣っていることが伝わります。若い選手からも慕われるのがよくわかります。彼の人間性ですね」。

 チーム内の競争は激しい。巨人の捕手陣は昨年から加わった甲斐拓也、成長著しい岸田行倫、パンチ力のある大城卓三、若手成長株の山瀬慎之助が1軍キャンプに入っている。小林は実績があるとはいえ、昨季の出場は14試合。アピールは求められる。

「最初のミーティングで誠司に言ったんです。いつ1軍に呼ばれるかわからないから、しっかり準備はしておけ。そのために僕らは精一杯バックアップするから、とね」。田口コーチからの信頼は厚く、ファンからも多くの支持を得る。チームを活性化させるベテランが、勝負の13年目を迎えた。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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