侍Jの気になる「3/14」 開幕前に離脱者多数…浮上した“スカスカ”、試される井端監督の手腕

侍ジャパンの井端弘和監督【写真:小林靖】
侍ジャパンの井端弘和監督【写真:小林靖】

石井が左アキレス腱損傷…平良も離脱

 NPBエンタープライズは13日、阪神・石井大智が左アキレス腱損傷のため代表出場を辞退し、代わって西武・隅田知一郎を追加招集すると発表した。すでに西武・平良海馬もコンディション不良で代表を離脱しており、盤石と思われたブルペン陣に暗雲が立ち込めている。

 今回の侍ジャパンは投手14人体制。前回大会で投打二刀流として伝説を作り、決勝の米国戦で守護神を務めたドジャース・大谷翔平は、今回「指名打者」としての登録だ。デーブ・ロバーツ監督が今大会での登板を否定している通り、第6回大会の大谷は打者に専念する公算が極めて高い。

 特筆すべきは、過去最多9名が名を連ねるメジャー組の動向だ。投手陣では山本由伸(ドジャース)、菊池雄星(エンゼルス)、菅野智之(ロッキーズ)、松井裕樹(パドレス)の4名が選出されたが、NPB時代からリリーフを主戦場としてきたのは松井のみ。今回の「井端ジャパン」の陣容を改めて見渡すと、いわゆる“本職のリリーフ”が極端に少ないという実態が浮き彫りになる。

 昨季パ・リーグのセーブ王に輝いた平良の離脱を受け、藤平尚真(楽天)が緊急招集されたものの、所属球団で日常的にクローザー・セットアッパーを担っているのは大勢(巨人)ら数名に限られる。石井の代役となった隅田も、井端ジャパンでは「第2先発」やロングリリーフでの適性を見せているが、西武では昨季10勝を挙げたエース格の先発投手だ。

 短期決戦の国際大会において、先発投手がブルペンへ回るスクランブル編成は珍しくない。前回大会でも戸郷翔征(巨人)や伊藤大海(日本ハム)が抜群の適応力を見せ、世界一奪還の立役者となった。しかし、その一方で当時世界最強を誇った山本でさえ、準決勝のメキシコ戦でリリーフ登板した際は痛打を浴びた。慣れないマウンドでの継投が、常に計算通りに進むとは限らないのが短期決戦の怖さだ。

 昨季、防御率0.17という驚異的な数字を残した石井、そして守護神候補だった平良。計算の立つリリーフ陣が相次いで不運に見舞われた。不慣れな役割を担う投手が増えるなか、果たしてこの窮地を救う“真の救世主”は現れるのか。井端監督の手腕が問われる。

(Full-Count編集部)

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