前回大会直後に亡命…日本に戻らなかった160キロ右腕 五輪で金3度、復権狙う「赤い稲妻」|キューバ

キューバ_A国旗
2023年大会 ベスト4(4位)2017年大会 2次ラウンド敗退
MLB2人NPB4人マイナー6人

4強入りした前回大会を上回る「最強の布陣」を結成

 五輪で3度の金メダルに輝き、かつては「野球王国」として世界を席巻したキューバ。2006年の第1回WBC以来となる決勝進出を目指す古豪は、2023年の前回大会では、亡命選手を含めた「ドリームチーム」を初めて結成。ベスト4進出を果たしたが、今大会はそのメンバーをも上回る「最強の布陣」。侍ジャパンとは準決勝まで当たらないプールAだが、勝ち上がるポテンシャルは十分だ。

 投手陣で面白い存在となるのは、ブルージェイズのジャリエル・ロドリゲス投手だ。日本ファンにとって最も印象深いのは、中日時代の活躍だろう。2020年に育成契約した当初は先発だったが、2022年にリリーフへ転向すると才能が完全に開花。最速160キロ超の直球と高速スライダーを武器に、45ホールドポイント、防御率1.15という好成績で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。

 しかし、2023年のWBC前回大会にキューバ代表として出場した直後、メジャー挑戦を目指して亡命。2024年にブルージェイズと5年3200万ドル(約47億7000万円)で大型契約を結び、同年は21試合に先発登板し、1勝8敗、防御率4.47だった。2025年は再び救援に転向し、66登板で3勝2敗、2セーブ14ホールド、防御率3.08。しかし、ワールドシリーズのロースターからは外れた。

打線の中心は“身体能力の塊”ヨアン・モンカダ

 打線の中心には、メジャーの第一線で活躍するスターが座る。ホワイトソックスなどで実績を積み、現在はエンゼルスに所属するヨアン・モンカダ内野手だ。かつての有能株で身体能力の塊とも言えるスイッチヒッターは、一振りで試合を決める長打力と卓越した選球眼を兼ね備える。また、日本で愛されたアルフレド・デスパイネ(グランマ)も健在。ベテランの存在感も無視できない。

「赤い稲妻」と称されるかつての黄金時代を彷彿とさせる、パワーとスピードの融合。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手、巨人のライデル・マルティネス投手らはご存知の通り、メジャーのスターにも引けを取らない実力を持っている。中日の巡回コーチを務めているオマール・リナレス氏も打撃コーチとしてベンチ入りしており、侍ジャパンと当たる場合には厄介な相手になりそうだ。

キューバ代表メンバー一覧

11
MG
ヘルマン・メサ

リバス(ニカラグア)
15
投
オシエル・ロドリゲス

レオン(メキシコ)
16
投
ルイス・ミゲル・ロメロ・ジュニア

カラカス(ベネズエラ)
18
投
ペドロ・マニュエル・サントス

カロリーナ(プエルトリコ)
21
投
ナイケル・クルーズ

オリオールズ(DSL)
22
投
フランク・アベル・アルバレス

ピナール・デル・リオ(キューバ)
25
投
デニー・ユニエスキー・ラロンド

–
28
投
ダビエル・ウルタド

メッツ(A)
29
投
ジャリエル・ロドリゲス

ブルージェイズ
ジャリエル・ロドリゲス
30
投
ホシマル・コウシン

アグアスカリエンテス(メキシコ)
34
投
エマニュエル・チャップマン

パイレーツ(2A)
35
投
ヨアン・ロペス

アギラス(ドミニカ)
ヨアン・ロペス
38
投
フリオ・セサル・ロバイナ

グアサベ(メキシコ)
62
投
ダリエル・ヌニェス

エスコヒド(ドミニカ)
89
投
リバン・モイネロ

ソフトバンク
リバン・モイネロ
3
捕
オマール・ヘルナンデス

ロイヤルズ(3A)
17
捕
アンドリス・ペレス

マタンサス(キューバ)
10
三
ヨアン・モンカダ

エンゼルス
ヨアン・モンカダ
24
遊
イディ・カッペ

マーリンズ(2A)
2
内
アレクセイ・ラミレス

ピナール・デル・リオ(キューバ)
9
内
マルコム・ヤニエル・ヌニェス

–
13
内
アレクサンダー・バルガス

レッズ(A+)
71
内
バルバロ・エリスベル・アルエバルエナ

シエンフエゴス(キューバ)
バルバロ・エリスベル・アルエバルエナ
33
UT
ヨエル・ヤンキ

ボエル(ニカラグア)
ヨエル・ヤンキ
1
外
ロエル・サントス

マルガリータ(ベネズエラ)
ロエル・サントス
7
外
ヨエルキス・ギベルト

グアサベ(メキシコ)
ヨエルキス・ギベルト
20
外
レオネル・モアス・ジュニア

カマグエイ(キューバ)
54
外
アルフレド・デスパイネ

グランマ(キューバ)
アルフレド・デスパイネ

(Full-Count編集部)

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