“日本色”が色濃いカナリア軍団 侍ジャパンも食われかけた過去…阪神通訳が正遊撃手|ブラジル


2013年の「福岡の戦慄」を再現へ…元巨人ビエイラが守護神か
サッカーW杯で歴代最多5回の優勝を誇るブラジルとあって、野球は国内では明らかにマイナースポーツだ。しかし、WBC初出場となった2013年は、福岡の地で侍ジャパンを相手に8回までリードする衝撃を与えた。この時、4番打者として打線の中心に座っていたのが松元ユウイチ氏(現ヤクルト1軍ヘッドコーチ)である。現在は代表監督として、再びカナリア軍団を率いる立場にある。
松元監督だけでなく、今大会はかつてないほど“日本色”が色濃い。その象徴的存在が、西武でプレーするボー・タカハシ投手である。ブラジル・サンパウロ出身で、日本人の祖父母を持つ日系三世。2022年から西武で先発、救援の両方を経験し、国際大会では投手陣の軸を担う存在だ。さらに元NPB組も揃う。元巨人のダニエル・ミサキ投手、元広島の仲尾次オスカル投手、元ヤクルト、巨人の金伏ウーゴ投手はいずれも貴重な戦力となる。
投手陣で最も実績を誇るのが、元巨人の守護神チアゴ・ビエイラだ。2021年にはNPB史上最速となる166キロを計測し、日本球界を驚かせた剛腕。全盛期ほどの勢いはないものの、短期決戦での一発勝負には欠かせない存在である。
そして異色の存在が、阪神で通訳を務める伊藤ヴィットル氏だ。社会人野球の名門・日本生命でプレー経験を持ち、WBC予選では遊撃手として好守を披露。言語だけでなく、日本野球そのものを体現する選手としてチームを支える。

ズラリとそろった“元NPB軍団”…不気味な存在
打線のキーマンは、ダンテ・ビシェットJr.内野手。2011年ドラフトでヤンキースから1巡目指名を受けた逸材だ。弟のボー・ビシェットがメジャーのスター街道を歩む一方、ダンテはメジャー昇格に届かなかった。しかしWBC予選では中軸として存在感を示し、代表では確実性を担う打者として期待される。
戦力だけを見れば、強豪が揃うプールBを勝ち上がるのは容易ではない。しかしそれは、2013年に侍ジャパンと対峙した時も同じだった。「何かやるかもしれない」――。ブラジル代表は今大会も、そんな不気味さを静かに漂わせている。

(Full-Count編集部)




