NPB通算2038安打の新井宏昌氏が解説「大谷選手も同じように感じます」
野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手は3日、京セラドーム大阪で行われた「2026 ワールドベースボールクラシック 東京プール presented by ディップ 強化試合」の阪神戦に「1番・DH」で出場。WBC前の最後の試合は2打数無安打で途中交代した。
「2番・DH」で出場した2日のオリックス戦とは変わって、メジャーでも慣れ親しんだ打順での最終調整。プレーボール直後の初回の第1打席は、伊藤将の初球のカーブを叩いたがタイミングを崩されて一ゴロに倒れた。3回1死二塁で迎えた第2打席は、ラグズデールのカーブに二ゴロ。6回の打席で代打を送られ、ベンチに退いた。
帰国後に出場した2試合で5打数無安打。打順は1番と2番を経験した。現役時代にNPB通算2038安打を放ち、現在MLB中継の解説などを務める野球評論家・新井宏昌氏は、大谷を起用すべき打順について言及する。
「1番でいいんじゃないかと思っています。メジャーでは1番で多く打席に立っていますし、彼自身も『自分からきょうの試合が始まる』という感じがいいのかなと思います」
昨季の大谷は、レギュラーシーズン158試合中、1番で147試合、2番で11試合に出場して自己最多の55本塁打を放ち、102打点を記録。2年連続の世界一をけん引し、4度目のシーズンMVPに輝いた。リードオフマンとして打席に立つのが、今は通常の姿となっている。
強化試合で5打数無安打も「いきなりバチッと合うことも結構ある」
新井氏は教え子であるイチローのオリックス時代を振り返り「イチロー選手も2番を打ったり、3番を打ったり、いろいろやりましたけど、結局1番が一番リズムがいいんです」と分析。どんな打順でも結果を残してきた天才打者と重ね合わせ「大谷選手も同じように感じます。彼自身からすれば、普通でいられると思います」と心理的にも理想の打順であると説明した。
強化試合の打撃内容については「タイミング的にはうまく取れていません」というものの、あくまで調整段階。「ああいう超一流の選手は、本番になると気持ちがガラッと変わる。これまでタイミングが遅れていても、いきなりバチッと合うことも結構ある。その辺りは心配いらない」と期待を寄せる。
仮に本塁打や安打が出なくても「相手バッテリーは警戒する。四球で出塁することで貢献できる」と予測。「外せない選手ですし、自分のリズムでいける、最も慣れ親しんだ1番で起用されるのがいい」と繰り返し強調した。
2023年の前回大会は3番打者として世界一奪還に貢献。2度目の連覇を目指す今大会は現状、慣れ親しんだ1番を推奨する。文字通り“先頭に立って”チームを引っ張ってほしい考えだ。