チェコ選手が愛用する“日本製” 3年前からの絆…刻まれた刺繍「カタカナにしてくれ」

チェコ代表のウィリー・エスカラ【写真:荒川祐史】
チェコ代表のウィリー・エスカラ【写真:荒川祐史】

佐々木朗希から死球→全力疾走で話題のエスカラ

 チェコ共和国代表のベンチにある「日本語」に目が留まった。第6回ワールドベースボールクラシック(WBC)に出場しているウィリー・エスカラ内野手は日本製のグラブを持って、東京ドームでのWBCの舞台に戻ってきた。

 ユーティリティプレーヤーのエスカラは内野手用と外野手用のグラブを持っている。メーカーは日本製の「Back born」で、親指部分には「エスカラ」とカタカナで刺繍されている。

 このグラブを使うきっかけは、「Back born」社からインスタグラムでメッセージが届いたことだった。

「『グローブを作らせてほしい』と連絡が来てね。日本のグローブメーカーですし、とてもクールだと思ったので『イエス』と答えたんだ」

 親指部分はカタカナで名前が刺繍されている。「(カタカナは)数年前から聞いたことはありました。でも、今回のグローブの件で刺繍を『カタカナにするか、英語にするか?』と聞かれて、『カタカナにしてくれ』と頼んだんです」と明かした。

エスカラが使用する日本製グラブにはカタカナの刺繍が施されている【写真:荒川祐史】
エスカラが使用する日本製グラブにはカタカナの刺繍が施されている【写真:荒川祐史】

佐々木朗希の活躍は「本当に素晴らしい」

 エスカラは前回大会の日本戦で佐々木朗希投手から死球を受け、苦悶の表情を浮かべたものの、一塁へ全力疾走。このプレーなどが日本ファンに好印象を与え、一躍話題となった。

 試合後には佐々木からお菓子が送られたことも注目を集め、大会後にはチェコとロッテが文化交流・国際親善の取り組みとして「マリーンズ-チェコ ベースボールブリッジプログラム」を締結。エスカラの死球が、チェコと日本が交流する一つのきっかけとなっていた。

「最高でした。あんな風に、普通の野球のプレーで大きな反響があるとは予想していませんでした。私はただ試合に出続けたかったですし、みんなに『自分は大丈夫だ』と示したかっただけなんです。日本のファンからあのような歓迎を受けられたのは、本当に素晴らしい経験でした」

 死球を当てた佐々木は、今やメジャーリーガーになった。「活躍は本当に素晴らしいですね。マイナーでの調整から戻ってきて、プレーオフでも活躍して、ドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献した姿を見るのは、本当に最高だったよ」。死球から生まれた絆は、今も続いている。

【実際の写真】「クールだ」日本語を刺繍してあるエスカラのグラブ

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