前回WBCから感じる変化「日本も?やっぱりそうか」 “伝説の左腕”が感慨…20年の歴史が生んだ「揺るぎない事実」
ツインズ時代のヨハン・サンタナ氏【写真提供:産経新聞社】通算139勝、1988奪三振のヨハン・サンタナ投手コーチが回顧
2026 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で悲願の初優勝を目指すベネズエラ代表は6日(日本時間7日)、米フロリダ州マイアミのローンデポパークで行われる初戦でオランダを迎え撃つ。ロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)、ルイス・アラエス内野手(ジャイアンツ)らメジャーを代表する選手が並ぶ“オールスターチーム”と前評判が高い一方、強化試合では投手陣が捕まって2連敗。投手陣の層の厚さを懸念する声も少なくない。
そんな投手陣にとって心強い存在となるのが、伝説の左腕、ヨハン・サンタナ投手コーチだ。サンタナ氏はツインズ、メッツなどで送った15年の現役生活で、サイ・ヤング賞に2度輝き、2006年には投手3冠(最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振)を記録。150キロを超える速球と緩急差の大きなチェンジアップ、手元で鋭く曲がるスライダーを武器にアウトの山を築き上げた。晩年は怪我に泣いたが、通算139勝、1988奪三振はお見事だ。
「はぁ〜もう20年か……」
うつむき加減にため息をつきながらも、いたずらな笑みを浮かべるサンタナ氏。実は、WBCが産声を上げた2006年、ベネズエラの記念すべき初戦、宿敵・ドミニカ共和国戦で先発マウンドに上がった人物でもある。初回は無失点に抑えたものの、2回以降はデビット・オルティスに一発を浴びるなどして3回1/3を2失点(自責1)で黒星。2度目の先発となったキューバ戦でも1点を先制されたが、5回2安打1失点で打線の援護がなく2敗目を喫した。
「大事な試合でチームを勝利に導けなかったことは、今でも残念に思う。でも、こうやって今度はコーチとして国のために戦い、若い選手たちの成長を後押しすることができている。こんなに光栄なことはない。本当に幸せなことだ。とはいえ、あれから20年……早過ぎるなぁ(苦笑)」
ベネズエラの選手たちにとっても、当初はWBCがどんな大会になるのか、分からないままでの参加だったという。サンタナ氏自身も手探りの中での挑戦となったが、その一歩があったから、今では「野球世界一決定戦」の名にふさわしい一大イベントに成長した。選手たちも「国のために戦いたい」と自主的に参戦表明をするまでになった。
20年で権威を得たWBC…選手は自主的に参加表明も
(佐藤直子 / Naoko Sato)