マチャドと記念撮影した11歳少年が…12年後に譲り受けた背番号「13」 まさかの劣勢を一変させた師弟の絆
ドミニカ共和国代表の主将を務めるマニー・マチャド【写真:ロイター】嫌なムードが漂うニカラグア戦…流れを一気に引き寄せた6回の2ラン
米フロリダ州マイアミにあるローンデポ・パークでは6日(日本時間7日)、2026 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドのプールD・第1日が行われた。「大会史上最強」の呼び声高いドミニカ共和国は、第2試合でニカラグアと対戦。一時はリードを許す、まさかの展開となったが、6回から本領発揮で得点を重ね、最終的には12-3と突き放して1勝目を飾った。
試合の流れを力強く引き寄せたのが、今大会は主将を務めるマニー・マチャド内野手(パドレス)とジュニオール・カミネロ内野手(レイズ)の“師弟コンビ”だった。
先発左腕のクリストファー・サンチェス(フィリーズ)は初回、先頭打者を振り逃げで出塁させると(記録は暴投)、味方の拙守と2連打で、1死も記録しないうちに1点を先制された。その裏の攻撃であっという間に2点を返して逆転するも、2回に再逆転されてしまう展開。3回になんとか同点に追いつくも、初見のニカラグア投手陣を前に自慢の“銀河系打線”が繋がらない。
完売のスタジアムを埋める3万5127人のうち、およそ8割はドミニカ共和国を応援する完全ホーム状態だ。だが、4回、5回と続けて3者凡退に倒れると、ニカラグア応援団は大喜び。嫌なムードが漂い始めた6回のことだった。
同点の均衡破ったのが、頼れる主将のバットだ。先頭のマチャドが左翼へ二塁打を運ぶと、続くカミネロは中堅フェンスを越す2点弾を一閃。予想外の苦戦で高まっていた緊張感が一気に解き放たれ、球場はまるでサヨナラ勝ちしたかのような大騒ぎだった。
チームにとってはもちろんのこと、マチャドとカミネロの2人にとって特別な場面となった。代表チームとして初練習に臨んだ1日(同2日)、マチャドはおなじみの背番号13をカミネロに譲り、自身は2番を背負うと発表。自らの後継者に指名していた。カミネロは「夢のような出来事だった」と振り返る。
背番号13を背負うジュニオール・カミネロ【写真:アフロ】憧れのマチャドと記念撮影…12年後に実現した夢のような瞬間
(佐藤直子 / Naoko Sato)