韓国系投手を“戦犯”扱い「なぜ連れてきた」 地元メディアも憤慨…指摘された誤算

2ランを許した韓国代表のデーン・ダニング【写真:ロイター】
2ランを許した韓国代表のデーン・ダニング【写真:ロイター】

ダニングが1点リードの8回にフェアチャイルドに2ランを浴びた

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドC組が8日に東京ドームで行われ、韓国代表はチャイニーズ・タイペイ代表に延長10回タイブレークの末に4-5で敗れた。1点リードの8回に痛恨の2ランを浴びた韓国系米国人デーン・ダニング投手に批判が殺到する事態となっている。

 韓国メディア「SPOTV News」のユン・ウクジェ記者は「これなら“MLB28勝”投手をなぜ連れてきたのか……台湾に決定的ホームランを献上、162キロスーパーブルペンが来なければならなかった」との見出しで記事を掲載した。

「必ず勝たなければならない試合だった。しかし結果はそうではなかった。冷静に言って『優勝候補』である日本に勝つのは容易ではない。それならチャイニーズ・タイペイは必ず破らなければならない相手だった」としてウクジェ記者が挙げたのは8回の場面だ。

 3-2の7回1死一、二塁で3番手として登板したダニングはこの回を無失点でしのぎ、8回も続投した。しかし2死二塁から、スチュアート・フェアチャイルド外野手にスライダーを右中間席へ運ばれ逆転を許す。直後に同点に追いついたが、結局は延長10回に決勝点を奪われ敗れた。

 ダニングは2020年にホワイトソックスでメジャーデビューし、通算28勝を収めているが、「経験豊富なリリーフとはほど遠い」と記事は指摘。さらに「速球型の投手でもない。この日の最高球速は90.4マイル(約145.5キロ)に過ぎなかった。シンカー、カッター、スライダーなど様々なボールを投げるが打者を圧倒するタイプの投手ではないのだ。ダニングは8回にもマウンドに上がったが、結局打たれた。フェアチャイルドはチャイニーズ・タイペイ打線でパワーを最も警戒すべき打者だったのだ」と厳しかった。

 背景には、守護神の不在がある。「当初韓国は、MLBで最高球速100.6マイル(約161.9キロ)に達する剛速球を持つ、カーディナルスのライリー・オブライエンを代表チームに選出したが、ふくらはぎの負傷を負ってしまった」と説明。リュ・ジヒョン監督が「オブライエンを守護神として使う」と口にするほど信頼できる選手だっただけに「オブライエンの合流がなくなり、ブルペン運用に支障をきたした。ダニングを事実上(最も重圧がかかる場面の)抑えとしてを任せたので、意図通りの結果が成し遂げられなかった」と苦しいチーム事情があった。

(Full-Count編集部)

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